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お知らせとたわごと

アーカイブ(2007.3〜2007.9)


2007.03.07

来る3月10日土曜日,横浜・戸塚駅前(西口)の旭町通り商店街でのイベントに参加して,尺八を吹きまくる予定です. お暇な方は,どうぞ冷やかしにでもおいで下さい. 尺八(尺八以外の楽器でも)を持って来られたら,飛び入り参加も歓迎だそうです.

日時 平成19年3月10日(土)
時間 午前10時〜正午まで尺八ライブ演奏。
    正午から午後13時まで休憩。
    午後13時〜午後16時まで尺八ライブ演奏
    ※雨天決行
場所 横浜 戸塚駅前・旭町通り商店街
    洋菓子店「カナール」隣りの空き店舗。
詳しくは,さすらいの尺八マンさんのページ http://sasurai-notebook.at.webry.info/ をご覧下さい.


2007.03.12

3月10日のイベント,参加してきました. 自作カラオケで何曲か吹かせてもらい,本曲(布袋軒三谷)も吹いてしまいました. かの有名な「尺八女」さんや,虚無僧研究会でご一緒した方(Oさん)など,面白い方々が参加され,イベント終了後は遅くまで飲んでしまいました. 楽しい一日でした.

会場にて,何人かの方々からいろいろな質問もいただきました. 私にお答えできることは,順次このサイトでもお答えしていきたいと思っています. たぶん,指南メモに追記することになると思います.


2007.03.12

古典本曲「虚空」のギター伴奏のコードを考えてほしい,という希望をいただいています. ただいま準備中ですが,少々本業が忙しい季節で,なかなか進みません. もう少しお待ち下さい.


2007.03.13

6年ほども前の鎌倉を虚無僧姿で歩いた時の記録を駄文書院に掲載しました. あらためて読むと恥ずかしいですね. でも,何かの参考になるかとも思いますので.


2007.03.16

古典本曲へのコード付け,まだ準備中ですが,ちょっと練習問題として,一休禅師の作曲といわれる「京都 明暗寺伝 紫鈴法」(の一部)にコードを付けてみました. ついでに,そのコードをサンバのリズムで自動伴奏をしてみましたら,これがなかなかいける!   一休さんには怒られそうですが,とりあえずご試聴下さい ^^;   昨日,坐禅の途中でこれを思い出したら,笑いを堪えるのに大変でした.


2007.03.20

先日の紫鈴法サンバが好評だったので,悪乗りついでに,紫鈴法ブギも作ってみました. 柳の下のドジョウも,2匹目はちょっと小物でした.

しかし,こんなことやってる暇があったらさっさとコード付けの解説頁を作れ,と言われそうですね. それと,一休さんにはますます叱られそう (^^;)   でも,あくまでもこれは,付けたコードの実験が目的ですから,一休禅師も古典本曲も蔑ろにするものではありませんので.....


2007.03.30

だんだん恐ろしいことになってきました(^^;) 普大寺伝「調子」を16ビートにしました. 紫鈴法に比べると,若干コードは複雑になりますが,簡単な方法でまあこの程度のコード付けなら可能です. なんとか春休み(私に春休みがあるわけじゃありませんが)中には解説頁を作るつもりですので,もう少しお待ち下さい.

明日は久しぶりに虚無僧の予定ですが,天気が心配です. 雨も心配ですが,気温も心配です. 黒い着物には舞台用に紋を付けちゃったので,白い着物で行くつもりですが,白い着物は夏用の麻の単なんです. 昨日のような気候だったら問題ないんですけどねぇ


2007.04.02

一昨日・昨日と,北鎌倉で虚無僧をしてきました. 心配した天気はまったく問題なく,昨日はむしろ暑いほどでした. 桜も見事(天蓋の中からではあまり鑑賞できませんでしたが)で,北鎌倉は観光客で大賑わいでした.

実は,虚無僧とは言っても本当の托鉢ではなくて,「匠の市」というイベントの一環としての虚無僧です. それでも,私としてはそこそこ本気で,曲はもちろん本曲だけで,一応は心の中で「鬼はぁそとっ!福はぁうちっ!」と念じていたつもりです. 餉箱に入れて下さった御喜捨は,二日間お世話になったお寺へのお布施とさせていただきました.

虚無僧 それにしても,たくさん写真を撮られました. たぶんそのうち,何方かのサイトに私の写真も登場するのでしょう. 虚無僧が二人いたら,白い方がです :)


2007.04.03

せっかく満開の桜も,天蓋の中からちょっと見ただけで,ゆっくり花見もできないまま,今日の冷たい雨で散ってしまいそうです. そして新年度が始まります.

尺八古典本曲へのコード付け,とりあえず書いたところまで公開しておきます. 分かりにくいところ,不備な点,適用できない事例など,その他どんなご意見でも,お聞かせ下さい. また暇を見て,この続きは書いていこうと思います.


2007.04.07

北鎌倉の虚無僧から1週間になります. ちょっと検索したら,下記のような頁が見つかりました. これは写真のある頁だけで,写真のない頁は他にももっとありました. 探せばもっと見つかるんでしょうね.

私をまったく知らない人が,私が見るということを想定しないで私を写した写真を,私が見るというのは,なんだか大変奇妙な感じ. 天蓋の中から周りを見ているのとちょっと似た感覚です.


2007.04.13

泉州尺八工房のリンク集から私のサイトにリンクを張っていただいていることに気付いて,びっくりしました. ありがたいことですが,ちょっと恐れ多いところでもあります ^^;

なお,私のサイトへのリンクはご自由にどうぞ.


2007.04.25

着物話に記事を追加しました.



ところでもうじき連休です(私はカレンダー通りにしか休めませんが).

まず,連休前半の中日,29日には,虚無僧研究会の講演会がありますので,懇親会まで含めて参加する予定です. 今年の講演は「西園流尺八について」ということで,浜松の普大寺にも関連しますので,楽しみです.
(私の故郷は,平成の大合併で今は浜松市になっています.もっとも,明治初期には,浜松県でした.)

後半の3日・4日に,浜松方面に行く予定でいます. 例年はお茶摘の手伝いがあるのですが,今年は天候のせいで茶の生育が遅く,連休中には摘めないようです. そこで,久しぶりに普大寺にも行って来ようかと思っています. ただ,そのころの浜松は祭りの真っ最中なので,若干の躊躇もありますが.


2007.04.27

5月5日の夕方,娘がフルートとギターのデュオのリサイタルをします. もしお暇な方がいらっしゃれば,行ってやってくださいな. 場所は横浜の二俣川です.


2007.05.01

関東フォルクローレ連盟に関する,古い資料(1980年前後)が出てきましたので,スキャナで取り込みました. とりあえずここ(http://www1.c3-net.ne.jp/com-s8/tmp/)に置きますが,そのうち削除することになると思います. その後は,関東フォルクローレ連盟のサイトにて保管していただく予定です.



4月29日は虚無僧研究会の総会と講演会と懇親会に参加してきました. 懇親会が始まったのは3時半頃でしたが,私が自宅に帰りついたのはなんと深夜の1時でした. 多くの方と懇親することが出来て,大変有意義な一日ではありましたが,翌30日は宿酔いで,まる一日寝ていました.


2007.05.05

浜松に行ってきました. 街中は浜松祭りの最中で,凧揚げやら御殿屋台の引き回しだので,大騒ぎでした (私はそれを横目でちょっと見ただけですが).

浜松にあった虚無僧寺・普大寺の跡地に行ってきました. 普大寺は今はありませんが,開祖の墓は,隣の浄土宗・法林寺の墓地の,一番奥にあります. 久しぶりにお参りして,草を少しむしって,献笛をしてきました. 法林寺の本堂でも献笛させていただきました.

法林寺の入り口には,浜松名物「浜納豆」のお店があります. ここでいつもお土産に浜納豆を買うことにしています. 浜納豆は,京都の大徳寺納豆や一休寺納豆と同様のものですが,私としては子供の頃から馴染んでいる浜納豆の方が好きです.
   普大寺詣なさる折は,お土産に浜納豆はいかがですか. これさえあれば白御飯が何杯でも食べられるし,ビールやお酒のつまみにも最高です.
   なお,ここの浜納豆とは別に,「法林寺納豆」という浜納豆もありますが,それはここではなくて,市内の別の所にある臨済宗の法林寺で作っている浜納豆です (ややこしいですね). ここの浜納豆は生姜味,法林寺納豆は山椒味で,どちらも美味しいです.
   ところで,浜納豆は大徳寺納豆などと同様,元は(禅寺の)保存食です. もしかしたら,普大寺でも浜納豆を作っていたのじゃないかと思うのですが,どうでしょう. あるいは,明治の廃宗の折,普大寺の虚無僧が浜納豆屋に転身した....なんて可能性は....妄想でしょうか.


2007.05.16

白黒烏 今朝,出勤の途中で,以前から気になっていたカラスを,やっと写せました. カメラ付き携帯を買ったのも,このカラスを写したかったからだったりします :)

胸のあたりが白い,ハシボソガラスです. 一昨年の夏,初めて見つけた時,アイスクリーム食べているところだったので,胸にアイスクリームを付けているのかと思ったのですが,そうではありませんでした.

普通のカラスと違うせいか,他のカラスとあまり仲が良くはないようで,いつも一羽でいます. なんとなく私は親しみを持っているのですが,カラスの方では私をどう見ているのか...... いつもカメラを向けるとすぐに飛んで行ってしまうのでした.



2007.05.29

万座の温泉に行ってきました.

行きは草津経由,帰りは小諸方面を回りました. 湯の丸高原を通りましたが,花はまだまだでした. 湯の丸高原を抜ける峠道には,百体の観音様が祀られています. その一番は,東御市新張の,交差点の脇にあります. 後ろを走る車を気にしながら,献笛してきました.

次に布引観音を目指したのですが,これがなかなか行き着けない. 道に迷いながら(カーナビ持ってないものですから^^;) 田植え中の地元のおばさんに道を尋ねたら,川の向こうの山を指差し,あそこに見えるのが布引きの「布」だと教えてもらいました (巨大な褌みたいですね^^;). 実は布引観音は知っていても,「牛に引かれて善光寺」の「布」の化石までは知りませんでした. 感動しました. カーナビなんかに頼らず,道に迷うのもいいものですね.

布引観音は大変な山道を登った上にありました. しかも,奈良の長谷寺,千葉の笠森観音みたいに,空中の観音堂です. やっとのことで辿り着き,布袋軒三谷を献笛させていただきました(「布」という字が入っていることには,後で気付きました).


2007.05.30

着物話に記事を追加しました.

このところ,真夏のような暑い日があったり,随分と涼しい日になったりしていますが,それでも確実に,暑い夏が近づいて来ます. 夏はやっぱり浴衣ですね.


2007.06.01

私はカラスの専門家ではありませんが,時々,カラスについての質問をいただきます. 拾ったカラスの雛についての相談などは,たびたびあります. 横浜の女子高生さんから食べ物の好き嫌いを聞かれたことや,東大(!?)の学生さんからカラスと案山子の関係について質問された(これはちょっと答えられませんでしたが)こともあります.

昨日は,カラスに襲われるようになったんだけどどうしたらいい,という切実な質問をもらいました. 今,カラスは子育ての真っ最中で,カラスも雛の安全を守るのに必死です. カラスの巣のあるところには,近寄らないようにしましょう. そして,決してカラスと目を合わさないこと. こちらに敵意がなくても,子育てでピリピリしているカラスには,雛を襲う敵に見えるかも知れません. とくに,カラスにおびえていると,つい,カラスを探してキョロキョロしがちです. これがカラスから見れば,危険な行動に思えてしまうでしょう.

カラスの威嚇(声だけでなく,嘴でカチカチやったり,小枝をコツコツしたりします)が始まったら,いそいでその場を離れましょう. もしかしたら,頭の真上を(たぶん後ろから)すれすれに飛んで,威嚇してくるかも知れません(あれは実際,カラス好きの私でも,背中がぞっとするほど恐怖です). 次回から,そこは通らず,迂回しましょう.

カラスの子育ては,7月には終わります. 子供が巣立てば,もう人を襲うことはありません. カラスも必死で子育てしてるんです,しばらく,大目に見てあげてください.


2007.06.13

雑誌「邦楽ジャーナル6月号」がさっぱり手に入りません. 立花さんの記事「[特集]実用!尺八の縦譜をパソコンで」の中に,私(も参加している「尺八くん」)が登場しているので,ぜひ手に入れたいのですが.

何年か前には置いていたはずの和楽器店を3軒,取扱店の一覧にも載っているレコード店や書店など,随分回りましたが, かつては置いていたが今は扱っていない,とのことでした. そんなに読者が減ってしまったのでしょうか. かく言う私も,以前は定期購読をしていましたが,ある時継続をし忘れて,そのままになっています.

これは邦楽離れなのでしょうか,それとも活字離れなのでしょうか. 邦楽人口はわずかなもの(残念ながら)で,そんなに増えも減りもしないでしょう. おそらく,邦楽ジャーナルに限らず,このインターネットの時代,本や雑誌を読む人が減ってきているのでしょうね. 私はそれに加えて,目が衰えてきて,文字を読むのはかなり苦痛です.


暦では,一昨日の11日(月)が入梅でした. 関東地方はまだ梅雨ではないようですが,入梅を前に,9日(土)には自宅の庭の(たった一本の)梅の実をとりました. 何年後かにはおいしい梅酒と梅干になってくれるでしょう. 翌10日(日)は,家の周りに生えたドクダミを刈り取って,干しました. 今年の夏のドクダミ茶になります.

梅雨は鬱陶しくて嫌ですが,思いようによっては梅雨も素敵です. 紫陽花は充分色づいて,梅雨を待っています. 庭の苔も,今か今かと梅雨を待っているようです. 梅雨が明けるころにはカラスの子育ても終わり,人を襲うこともなくなるでしょう.


2007.06.21

今朝,出勤の途中で,ハシブトガラスの親子連れに会いました. やっと飛べるようになったばかりの子ガラスが,木の枝から飛んで,飛び移った先がたまたまトタン屋根だったので,ドタンバタンとえらい大騒ぎになっていました. カラスの親も大変だなぁ,としばらく眺めてました.

子ガラスたちもだいたい飛べるようになってきたようなので,そろそろ親ガラスが人を襲うこともなくなるでしょう. ただし,まだ飛べない子ガラスが巣から落ちているところに近寄ったりすると,危ないです.


フルートの飯島和久氏が,フルート合奏の演奏会を開きます. フルートだけで11人もの,大合奏のようです. 7月7日(土)16:00開演で,会場はJR東神奈川駅あるいは京急仲木戸駅のすぐ近くです. 入場料は3000円ですが,この合奏のメンバーに娘が入っているので,2500円の券が手に入るそうです. ご興味があれば,私あて(ooryo.t@gmail.com)にご連絡下さい.

私の若い頃には,フルート族といえば,普通のフルートの他には1オクターブ高いピッコロと4度低いアルト・フルートくらいしか聞いたことがありませんでしたが, 最近(いつから?)ではバスどころかコントラバス・フルートまで開発されて,えらく広い音域をカバーし,本当にフルートだけで大合奏します. なかなか妙なもんです. 本当にフルートだけで演奏する意義があるの? フルーティストの自己満足じゃないの? と思うこともありますが(^^;)

因みに私は今,尺八だけの合奏曲の編曲を試みています(3ヶ月ほど前に試みた本曲へのコード付けも,一つにはこれが目標でした). 尺八は,半音刻みでおよそ1オクターブ分くらいの種類がありますが,フルートのようなキーはありませんから,何オクターブも違うような楽器はありません. ですから,西洋音楽のような和声的な編曲には制約が多くて大変です. でも,そもそも西洋音楽みたいな編曲をするなら,なにも,尺八なんかでやる必要はないですよね. リコーダー合奏,弦楽合奏,吹奏楽,果てはオーケストラまで,西洋音楽の合奏スタイルでやればいい. 尺八合奏は尺八の価値に基づかなきゃ意味がありませんから,あくまでも本曲を,本曲のまま,合奏にしようと思っています.

夏に内輪での発表を予定していますが,秋には公開で演奏したいと思っています. はたしてうまく行きますかどうか. 乞うご期待.


2007.06.27

昨日はオペでした. と言っても歯医者のオペですけど. でも,虫歯の治療という程度のものではありません. インプラントの埋め込みで,顎の骨を削って,金属を埋め込む手術を受けました. 顎の骨をドリルでゴリゴリやられるのは,麻酔が効いているとは言っても,なかなか堪ったものではありません. いつ麻酔が切れて痛くなるかと,きがきではありません.

そんな時私はいつも,何かお経を唱えることにしています. 般若心経,白隠禅師坐禅和讃,消災呪など,覚えているお経をいろいろ試してみましたが,長いお経では続きを思い出すのに手間取ったり,途中で「痛たた!」と思った瞬間,どこまで唱えたか忘れたりして,なかなかお経になりきれません. 結局,一番良いいのは延命十句観音経のようです. 昨日もひたすら観音経を唱えていました.

延命十句観音経というのは,次のような,ごく短い(たった十句の)お経です. これを,何度もなんども,繰り返しくりかえし唱えます.

観世音 南無佛 
余佛有因 余佛有縁
仏法僧縁 常楽我浄
朝念観世音 暮念観世音
念念従心起 念念不離心

歯が悪いと,食事も思うようにできないし,そもそも(!?)笛が吹けなくなってしまいます. 私は,主に歯槽膿漏で歯を駄目にしてきました. でも,医学の進歩はたいしたもので,ついにインプラントなどというものが開発されました. しかし,インプラントは保険が利きませんからお金が掛かります. 1本あたり30万円,つまり尺八1本分くらいです. 自分の骨に穴をあけるという手術も嫌です. 生身の自分がだんだんサイボーグみたいになっていくのが嬉しいはずはありません.

そもそも,インプラントなんかが必要になるようなことにならなければよかったのです. 笛を吹こうと思っている方,特に若い人,歯の手入れは怠らないようにした方がいいですよ. あ,笛に興味のない人ももちろんです. これは,本当に毎日の弛まない努力,いや努力というようなことではなくて,当たり前なこととしてやっていないと駄目ですね. そうすれば,虫歯も歯槽膿漏もかなり予防できるんじゃないかと思います.

(余談)

上述の延命十句観音経,繰り返し唱えていると,だんだん一種のトランス状態になってくるのですが,その力(の一つ)はリズムにあるのではないかと思い当たりました. 最初は3拍子で2句,次に4拍子(2拍子×2)で4句,そして5拍子(2拍子+3拍子)で4句.最後の3拍子が次につながります.


2007.06.28

着物話に記事を追加しました. 梅雨の季節,カビは嫌ですね. 着物にカビが生えちゃいました.

カビと言えば,今年は梅干もカビさせてしまい,大失敗でした. こまめに振るのを怠ったことが最大の原因だと思いますが,家内の弁によれば,私が減塩を主張したので塩が足りなかったとのこと. う〜ん,そうなのかなぁ....


7月1日(日)午後,横浜のJR戸塚駅東口のバスターミナルの上の広場(ペデストリアンデッキ)で,虚無僧のパフォーマンスをするかも知れません. 私ができなくても,秋葉尺八倶楽部の方々が,なにかしらパフォーマンスをしています. 私自身は,先日のオペの予後次第ですが,まあ,なんとかできそうです. なお,「虚無僧パフォーマンス」とは書きましたが,やる以上,私自身は「虚無僧」のつもりでやろうと思います.


2007.07.02

虚無僧

昨日は,戸塚(横浜市)のイベントでインチキ虚無僧をしてきました. イベント虚無僧とは言え,虚無僧の格好をする以上は,虚無僧になりきるつもりで臨んだのですが,まるで駄目でした. 3ヶ月ほど前に鎌倉のイベントでも虚無僧をしましたが,その時はそこそこ虚無僧になれました. でも今回はまるで勝手が違い,いくら心を静めて吹こうと思っても,そうしている自分が滑稽に見えてくるだけでした.

他人に聞かせるためではなく,自分の心を籠めるために吹くんだということを忘れて,無理矢理に雑踏を行き交う人に聞かそうとするものだから,やたら大きな音を出そうとし,結局息すら続かなくなります. 選挙演説じゃあるまいし,息遣いも荒くがなりたてたって,だれも聞いてはくれません. 誰も聞いてくれないから,ますますしゃかりきになる. それでも誰も聞いてくれなくて,結局,へたばって,いじける......

でもまあ,僅かではありますが聞いてくれた人もいましたし,お礼まで言ってくれた方もおられました. また,尺八とか虚無僧とかを全然知らなかった若者たちで,興味を持ってくれた(例えばこの写真^^;)人たちもいたようなので,その意味でも無駄ではなかったと思っています.

ところで,イベントの触れ込みは「キャンドルナイト×打ち水大作戦」. 打ち水には相応しいお天気でしたが,それにしても,炎天下. 打ち水しても暑かったです. 会場で売っていたペットボトルの水「はまっこどうし」の美味しかったこと. これは横浜市の上水道の水源である,山梨県道志村の道志川の水を詰めたものです (あ,いえ,私は横浜市水道局の回し者ではありません^^;). 瞬く間に,3本も飲んでしまいました.



2007.07.09

先日(7日),フルートの飯島和久氏のコンサートを聴いてきました. 演奏は,飯島氏本人のソロから,最大11台のフルートとピアノの合奏まで.

まず最初の印象は,ホール(かなっくホール)の残響. 畳と障子の中で尺八を吹く/聞く,という世界に何年もいてコンサートホールの響きを忘れてしまったのでしょうか,ちょっと響きすぎではないかと思うほどで,なんだか軽い気恥ずかしさを覚えてしまいました.

さて,曲の内容. 私の思い込みもあったかも知れませんが,元々オーケストラの曲だったりするものを,フルートだけのアンサンブルに置き換えるのは無理があるように感じました. フルート族の均一な音色では,音域だけ広げても,やはりその曲本来の魅力は出し切れないでしょう. それに対して,最初からフルートの合奏を念頭に,つまり,フルートの特性(長所も欠点も)を踏まえて作曲された曲は,時代や様式によらずそれなりに説得力があるように思いました.

尺八の合奏曲も,西洋音楽流にただ和声だけ考えたって,おそらくまったく様にならない結果となるんでしょうね. 難しい課題です.

演奏終了後,試奏会なるものがあり,様々なフルートの音を聞かせてもらいましたが,その中で飯島氏が,「日本のフルート製作技術はメーカーを問わず素晴らしい.外国でフルートを買ったら,まず日本のメーカーに修理を依頼すると良い」というようなことを仰いました. それなら,日本古来の楽器「尺八」なら,外国人の作ったものなど話にならない……かと言うと,私の愛用の尺八の1本は,外国人(ネプチューン海山)の作です. 外国人の素晴らしい尺八プレーヤーは多いし,熱心に本曲を学んでいる外国人の若者を何人も知っています. 西洋楽器(フルートもピアノもヴァイオリンも…)の世界を日本人(最近はより広くアジア人)が席巻し,逆に尺八の世界で西洋人が活躍する……複雑な気分です.


2007.07.20

この頁,なんだか日記のようになってきてしまったので,表示の順番を入れ替え,最新記事が頁の最後にくるように変更しました. どうでしょう,見やすくなったでしょうか.


法身寺坐禅会

昨日は,東京・新宿の法身寺での坐禅会でした. 法身寺は,虚無僧研究会の本部のあるところでもあります. ですから,この坐禅会に集まるのは虚無僧関係者がほとんどで,以前はそもそも参加者がほとんどおらず,ほんとうに内輪だけで坐っていました. 7年ほど前に書いた,そのころの記録が,ここにあります.

ところがこのところ,急に参加者が増えて,毎回10名を超えるようになってきました. その多くは,やはり尺八をなさっている方ですが,それ以外にも,インターネットを見て来られるかたもいらっしゃいます. 昨日もお一人,そういう方がいらっしゃいました. ただ,残念なことに,そういう方の多くは,最後の尺八の斉奏を聞いて驚いて,二度と来られない,ということになります. 昨日の方,次回からも来られればよいのですが.

なお,法身寺の坐禅会は,8月と12月はお休みですので,もしこれから参加なさろうという方がいらっしゃれば,ご注意下さい.


2007.07.22

合奏編曲「虚鈴」

古典本曲の合奏用編曲が,やっとなんとかなってきました. 虚無僧の曲の中でも特に大切な曲の一つである,(普大寺伝)虚鈴の合奏用の編曲を試みてきましたが,昨日,尺八による合奏練習にやっとこぎつけることができました. 実際に合奏してみるまでは,まるでステージの本番を待つ時のようにドキドキしていましたが,まあ,なんとか思ったような感じにはなっているようで,ひとまず安心しました.

編曲にあたっては,原曲の雰囲気を少しも損なわないことを第一の目標としました. その上で,大人数での合奏の実現を目指しました(本来,本曲はたった一人で吹くものです). また,演奏は(私を含めて)アマチュアを想定していますから,演奏技法も高度なものは使わないようにしています. 和音を付けましたが,西洋の古典的な和声を想起するような和音はできるだけ避けて,それらしい和音を選んだつもりです. 逆に,西洋の和声法では禁じ手である平行五度などは,たくさん使っています.

一番苦労したのは,尺八族の音域が狭いことです. 筒音Dの1尺8寸管,筒音Cの2尺管,筒音A♭,および筒音Gの,4種類の尺八を使いましたが,最低のG管から最高のD管までたった完全5度しかありません. 今後,また別の曲を編曲するとしたら,少し策を練る必要がありそうです.

今月29日の百銭会の浴衣会(一応,内輪です)が初演予定で,その後は9月29日に所沢市邦楽芸能大会,12月2日に地歌筝曲の美緒野会主催の「三曲歌ざんまい」での演奏を予定しています. この際,11月23日の虚無僧研究会の献奏会もこの曲で出てしまおうかな‥‥‥と,こっそりそう思ったりもしています. どこかで聞いて下さる機会がありましたら,ご感想をお寄せ下さい.

実演の音を公開することはできませんが,DTMソフトで演奏したもの(音はストリングスにしてますし,本物の尺八による演奏とはかなり異なりますが)を公開します. なお,容量の関係で音質はかなり下げています.


2007.07.27

ディスクの中を発掘していたら,フォルクローレ時代の古い録音が出てきました. 四半世紀以上前のものも含まれます. ちょと恥ずかしい(若気の至り,ってところでしょうか.でもそんなに若くも無くけど)ですが,一部を公開します. ただし,録音状態と音質はベラボーに悪いですよ.

なお,これによって容量が一杯になってしまったので,関東フォルクローレ連盟関係の資料のうち,高品質画像を削除させてもらいました.


2007.07.30

浴衣会

昨29日は,百錢会浴衣会が,東京新宿の月海山法身寺の書院にて行なわれました. 午後から大変な雷雨となり,まるで雷と協演しているような感じでした.

ここで,(普大寺伝)虚鈴の合奏(今回は7人編成)を,披露させていただきました. まあまあの出来だったと思います. 聞いてくれた方々の評価は上々でした.

尺八の弱点は,ピッチを合わせ難いというところです. もう少し練習をして,もう少しピッチが合えば,もっとずっとよくなると思います. 次は9月の所沢です.

  所沢市邦楽芸能連盟 定期演奏会
    9月29日(土)11:00開演
    会場 所沢市民文化センター ミューズ マーキーホール
    (西武新宿線 航空公園駅東口下車徒歩10分 TEL04-2998-6500)

私個人のこの日の演奏曲には,松巌軒鈴慕を選びました. 結構練習してあったし暗譜もできていたので,それにも関わらずトチッてしまったのがまことに悔しいです. 私は本曲の演奏中は,目をほとんど閉じて,演奏に集中するようにしています. ところが,曲の三分の二が過ぎたころ,お寺の玄関に宴会の料理が届いたようでした. その声が聞こえて,それが私の意識をふっと途切れさせました. その瞬間,一息分の半分くらいのフレーズをすっ飛ばしてしまいました. でもこれはまだかすり傷,問題はその後です. その後二〜三息分くらいはそのまま平然と演奏を続けたのですが,「トチッたな」という意識がパニックを引き起こし,本当にどこを吹いているんだか分からなくなってしまいました. まあ,たどたどしい誤魔化しを入れてなんとかリカバーできたので,気付かなかった人もいたかも知れませんが,自分としてはなんとも恥ずかしい思いをしました. この位で意識の集中が途切れてしまうなんて,修行不足としか言いようがないです. ......反省!

浴衣会の演奏を「献笛」と呼ぶのは違う気がしますが,一応「献笛の記録」に入れています.


2007.07.31

京都に行ってきます

明日から3泊で,京都方面に旅行してきます. 明日は天橋立の近くに泊まり,明後日はレンタカーで京都まで行き,2泊します.

京都は何もイベントのない時期で,特にこれと言った観光もできませんが,途中の,そして京都周辺の西国三十三所のいくつかを回ってきます. もちろん尺八は持って行き,可能であれば,献笛もさせていただくつもりです.

坂東の札所を回り始めた時は,まさか全部回れるとは思ってもいませんでした. それが,坂東は結願し,秩父もあと少し. そして,これこそまさかの西国もすでに三分の一近く回り,今回で半分は超すことになりそうです. 百観音の結願も夢ではなくなってきました(最初のころ,札所での献笛をしなかったことが少し心残りですが).


2007.08.05

京都旅行に行ってきました

8月1日から4日にかけて,京都旅行(天橋立1泊,京都市内2泊)に行ってきました. ちょうど台風が九州に上陸した時期ですが,幸い,悪天候には見舞われませんでした. ただし,暑かった.

西国三十三所のうち,十ヶ所を回り,閉門時刻を過ぎてしまった勝尾寺以外では,献笛もさせていただきました. 今回はレンタカーを借りて,すべて車で回ったのですが,とても車なしでは行けそうにない難所ばかりでした. 西国は坂東に比べて,かなり大変なのではないかと思います. 坂東だって車なしでは大変ですが,それにしても.

今回,もっとも思い出に残るのは,石山寺です. すでに疲れきっていて,しかも駐車場で感情的なトラブルもあって,御朱印を頂くだけくらいのつもりで行ったのですが,ここで貴重な体験をさせていただきました. 参拝者のそこそこ多い寺なので,断られるのを覚悟で献笛を申し出たところ,本堂の内陣にまで入れていただき,しかも和尚様は着座下さいました. これまでも内陣で献笛したりお経を読むことはしばしばありましたが,和尚様がわざわざ着座下さったのは初めてで,さすがに少々緊張してしまいました. 和尚様は献笛中ずっと着座されたままで,献笛が終わったところで回向文をお唱え下さいました. 最後にお礼を言うと,和尚様から「観音様も喜んで聴いてくださいました.よい余韻が残りました」と言って下さいました. 時には追い出されかねないようなこともあるのに,この時はまことに有難い扱いを受けたものだと思います.

今回の札所巡りを終わって京都駅に向かう前に,苔寺・鈴虫寺の近くの,地蔵院に寄りました. ここは,幼い頃の一休禅師が居られた所とのことで,ぜひ一休禅師の「紫鈴法」を献笛したいと前々から思っていた所です. 拝観受付を通って真っ直ぐ行くと,本堂(地蔵堂)がありました. 献笛できそうなところはここしかなさそうです. あたりには人(お寺の人も)がいないようでしたので,お参りして,勝手に吹き始めました. 三分の一ほど吹いたところで,奥様(と思われる方)が拝観受付の和尚様(おそらく)にお茶を届けに行くために通りかかり,制止されました. 「ここは静寂な場所なので」とのことでしたが,事情を話すと,「ではなるべく短く」とのお許しをいただきました. 少しボリュームを落として,続きを吹かせていただきました. 確かにここは,竹に囲まれた寂かな寺です(藪蚊の多いのには閉口ですが). その後,お庭を見せて頂きましたが,この状況で下手糞な尺八なんか聞こえてきたら,たしかに台無しでしょうね. やはり,少々面倒でも,しっかり諒解をいただいてから吹くべきだったと反省.


2007.08.08

流派について

尺八に興味をもって,これから習ってみようかな,と思い立った人にとって,じゃあどういう先生を選べばいいのか,と考える時,たぶん困ってしまうでしょうね. 私自身,実際に習い始めてからだって,尺八の世界はなかなか理解できませんでした(偶然ついた師匠がベラボーに良かったのでまったくラッキーだったのでしたが). これがフルートだったらたいした問題ではないでしょう. 教室は通える場所か,月謝はどうか,先生の人格・力量はどうか,女性なら若いか・美人か(^^;),とか,そんな程度でしょう. 町のフルート教室の先生は,クラシックだろうがジャズだろうがポップスだろうがラテンだろうがアニメソングだろうが,ジャンルを問わず教えます. ところが尺八には「家元制度」とか「流派」とかいう厄介なものがあったり,初伝だの中伝だの奥伝だの皆伝だのと勿体ぶったものがあったり....... 少なくとも,将来専門的な演奏家を目指すのではない一般の人にとっては,どうでもいいことばかりじゃないでしょうか.

ということで,先生選びの参考になりそうなことを書いてみました. 私の偏見と誤解と我田引水ばかりかも知れませんが. 尺八専門家の皆様,まあ,たかが素人の戯言と,どうかお見過ごし下さい _o_


2007.08.10

明日は大事な仕事(とある音楽関係の大学の集中講義)があって,まだ準備がぜんぜん終わっていないのだから,本当はこんなことをしている場合ではないと重々思いつつ.....

「虚鈴」の合奏編曲,ほんの僅かですが手を加えました. DTM演奏版を最新のものに変えました. どこが変ったか,だれもわからないでしょうね (^^;)

尺八をよく響かせるためのとっておきの練習法 (^^;;) を公開しました.

明日の仕事が終わったら,明後日は朝の4時起きくらいで,浜松の田舎に出発です. 無事故祈願!


2007.08.16

浜松の田舎に行ってきました

無事,浜松の田舎(天竜)に行ってきました. 行きも帰りも4時起きで移動したので,ほとんど渋滞には遭いませんでした.

行きがけ,袋井の油山寺という有名なお寺にこれまで一度も行ったことがなかったので,寄ってみました. なかなか気持ちの良い,歴史もある,いいお寺でした(山門が掛川城の大手門を移築したものだと書いてあって,とりあえずびっくり). 本堂の薬師堂で献笛させていただきました.

バーベキューしたり,実家の菩提寺で献笛したり,と,よい夏休みを過ごせましたが,茶畑で尺八を吹いていて「茶毒蛾」にやられてしまったようです.まだ痒い :(

横浜に帰ってきたら,これがまたベラボーに暑い. クーラーのない私の書斎でパソコンを起動したら,たぶん熱のせいでしょう,暴走して,固まってしまいました. 扇風機で空冷して,なんとか動かしましたが....... 猫でさえぐったりして,ほとんど動かず,食欲もないようです(氷を舐めさせてあげたら,ちょっとだけ元気が出たみたいでした). この暑さ,いつまで続くんでしょうねぇ.....


2007.08.20

喪われた道

虚無僧が殺される内田康夫の小説「喪われた道」には,虚無僧や尺八に関する話題がたくさん出てきます. 私が尺八を始めて直きの8年ほど前,この小説に登場する「瀧落ちの曲」を習い始めたちょうどその頃に,この小説を知りました. さっそくその舞台である修善寺の旭瀧に行ったりしたものです.

今度,この小説がテレビドラマ化されることになったそうです. で,虚無僧が集まって献笛する場面のロケに,虚無僧の一人として私も参加できそうな話になっています. なお,テレビに写ったとしても天蓋を被っていては誰だかわかりませんけど(^^;)

せっかくなのでもう一度読み直してみようと思ったら,どこに行ってしまったのやら,さっぱり見つかりません. 目が弱くなってあまり本を読まなくなってしまったので,新しい本に埋もれてしまったということもなさそうですが,要するに整理が悪いんですね(家が狭すぎるとも言えますが ^^;). 仕方がないので,もう一冊買うことにしました.

初めてのことですが,インターネットで注文してみました. 受け取りは近くのコンビニ. 便利になったもんだとは思いますが,とても虚しいですね. でも,嫌だいやだと思いつつ,結局は世の流れには逆らえないんでしょうねぇ...... このまま書店には行かなくなってしまうかも知れません. 学生時代(40年近くも昔),友人と待ち合わせと言えば,たいてい本屋さんでした. 待ち合わせの1時間前から本屋さんに行って,そのまま2時間でも3時間でも立ち読みして,それからやっと喫茶店に.... というようなことをしていたのが,信じられません.


2007.08.25

「喪われた道」のロケ

昨日,ドラマ「喪われた道」の撮影に参加してきました. 虚無僧研究会の本部である法身寺で,ドラマの上の「大日本虚無僧研究会の本部である法竜寺」のいくつかの場面です. 師匠を含む百銭会のメンバー10名ほどで,虚無僧になりました. 写るだけではなく,演奏もしました.

私が法身寺に着いた時には既に撮影が行われていて,それから4〜5時間ほど付き合いましたが,おそらく放送する時にはもしかしたらほんの数分分くらいなものなのかも知れません. ドラマの撮影が,あんなに大変なものだとは思いませんでした. セリフ一つか二つ分くらいずつ,何度も何度もカメラの位置を変えて同じ場面を撮る. 撮影している時は,はたで見ていてもお話しの流れがさっぱりわかりません. それを編集して,説得力のあるものにしていくんでしょうね. 尺八の演奏も,あんな具合に何度もなんども本番をやり直して,うまいこと繋ぎ合わせて完成! なんてことが出来たら楽でいいのになぁ ... などと,馬鹿なことを考えちゃいました :>

放送はフジテレビで11月ころとのことです. ただ,室内での献奏の場面であるにも関わらず天蓋を被って写りましたから,誰が誰やらわかりません. なお,ドラマ中で尺八の合奏の音が聞こえたら,それは我々(もちろん,メインは師匠ですが)の演奏の音です. 写っているのが外でロケした場面(そこには我々は写っていません)の音(瀧落の曲)も,です.

ろめいさんのブログにもこの話しがあります(ところでろめいさん,私がなんでキリスト教の宣教師なのさ.あの中で私が一番まじめに虚無僧だと自負してたんですけどねぇ ^^;). それから,羽田記子役の宮地真緒さんのブログには,撮影後,虚無僧の天蓋を被ってご機嫌な彼女の写真が出ています. そんなに虚無僧って珍しいですかね.う〜ん,まあ,珍しいですよね. なお,浅見光彦役の中村俊介さんも天蓋被って尺八持ってご機嫌で写真を撮ってもらってましたが,どこかに登場するかな?


2007.08.29

技能を伝える難しさ

最近,初めて尺八を吹こうとしている方のお手伝いをしています. まだ音もほとんど出せない段階です. 自分が無意識にしていることを他人に伝えることの難しさを実感しているところです. 自分のしていることを反省して,そのうちの何をしないと,あるいは何を余分にすると,例えば音が出なくなるのか,などと,あぁでもないこぉでもないと考えているところです. 少しずつ思いついたことは,指南メモに追加していきます(今回は「下顎の使い方」).

少し前(7月末の百錢会の浴衣会にて),浴衣の着付けの手伝いを請われたこともありました(もちろん,男ですよ ^^; ). その時も,自分の帯は何も考えずに結べるのに,他人に教えようとして一つ一つの動作に分解していたら,なんだかわけがわからなくなってしまいました. この時も,出来るということと教えられるということの違いを痛感したのでした.

人間の知識・知恵というのは,決してマニュアルのような形にはなっていないんですね. 要するに,身体が覚えている,ということでしょう. 昨夜は,なかなか眠れないので,布団の中で般若心経を唱えてみました. かの有名な「ギャーテーギャーテー……」の少し前に,「真実不虚」というところがあります. 我々はこれは「しんじつふーこー」と読んでいますが,真言宗(かな?)では「しんじっぷーこー」と読むみたい,ということを思い出して一瞬止まったとたん,次が出てこなくなってしまいました(最初からもう一度唱えました..... で眠れたかって? 何度唱えても駄目でした). お経ですら,こんなことですから(お経だから...かな?).


2007.08.30

尺八の購入について

プラスティックの尺八「悠」を買ってみました. これまでにも何度か試し吹きしたことがありましたから,なかなかいい楽器であることは知っていましたが,やっぱりいいですね. 私の好みの歌口とはちょっと違うとか,さすがに大甲音が少し出しにくいとか,意外と重いとか,勝手な難点を上げれば上がりますが,でもこれで8400円ですからねぇ. ということで,とりあえず尺八を吹いてみたい方にはお勧めです. 私の尺八購入顛末と合わせて,この辺りを紹介してみました


2007.09.06

アンブシュアについて

指南メモにアンブシュアの項を追加しました. アンブシュアとは管楽器を吹くときの口や唇の使い方のことで,音を出すためにまず訓練しなくてはならない重要なことです. 既報の「下顎の使い方」とあわせてご覧下さい. (ただ,ちょっと記述に一貫性のないのは,ご愛嬌ということで ^^;)


2007.09.08

先日アップしたアンブシュアに,不具合(図が表示されない)がありましたので,修正しました. 失礼しました. ついでに,アンブシュア確認用の鏡についての記事を追加しました.


2007.09.12

観音様のご加護?

関東地方を台風が直撃する日(先週の木曜日)の朝,私は雨に濡れるのが嫌で,車で出勤しました. 片道87キロ,そのほとんどが高速道路(首都高湾岸線と東関道)です. 夕方,帰る頃には,風雨はかなり激しくなっていて,私の軽いマーチではハンドルをとられてしまいます. そして,路上にはいろいろな散乱物がありました.

その日の深夜(明け方),台風はすぐ近くに上陸しました.

翌日,まだ風雨の強い中,やはり雨に濡れるのがいやで,車で出勤しようとしました. ところが,エンジンがかからない. バッテリーがあがっているようです. 「まったく役に立たない車だなぁ〜!」と恨めしく思いながら,運行の乱れた電車でなんとか出勤しました.

台風が去ってその翌日,あらためて車を見ると,なんとタイヤが完全にパンクしているではないですか. おそらく,一昨日の暴風の中を帰った時に,途中で何かを踏んだのでしょう. タイヤにはそうとう太いものが刺さった痕がありました. もしあの日,エンジンがかかって,そのまま車で出勤していたら一体どういうことになったのか,と,考えるだけでもぞっとします.

3年ほど前から,家内と一緒に,観音霊場の巡礼をしています. 坂東三十三所は結願し,秩父三十四所もあと少し,最近は西国三十三所まで回り始めています. このうち,秩父のすべてと坂東のほとんどは,この車で行きました.

ひょっとしたらあの日,パンクした車で暴風雨の高速道路を走るのを止めてくれたのは観音様だったのか,と思えてきました. 因みに,パンクしたタイヤを含めて車の修理には8万5千円かかりましたが,これで大事に至らなかったと思えば,安いものです.

私は,神様にはお願いをしても,仏様には感謝をするものだと思っています. しばらく中断している秩父,なんとか暇を見つけて行きたいものだと思いつつ ……… なかなか行けません. せめて尺八を,少しだけでもそんな気持ちで吹くように心掛けようと思います.


2007.09.30

編曲について

昨日は所沢で,合奏編曲「虚鈴」の演奏をしてきました. 公開の演奏としては初演です. 結果は大成功と言って良さそうです.

編成は,8寸管(D管)2本,2尺管(C管)2本,A♭管1本,G管2本でした.

練習で不安だったピッチの問題は,本番では,会場の音響効果にも助けられて,あまり感じませんでした. 聞いていた人たちの反応は,かなりよかったようです. プログラムには師匠(善養寺恵介)の名前もありましたが別の会員が舞台に上がり,師匠は裏方(我々の着付けだとか ^^;) にまわり,舞台のそでで聞いていただきました. その師匠にもたいそう喜んでもらえ,これで安心して次の本番に向かえます. 次(本来の目標)は,12月2日(日)の赤坂公会堂での「三曲歌ざんまい」です.

ところで,今朝のTV番組「題名のない音楽会」は,「団塊の世代への応援歌」というテーマだったので,ちょっと気になって見てみました. 番組の中に,奄美の唄者,朝崎郁恵さんが登場しました. 朝崎さんはすでに70歳を過ぎているのですが,CDのメジャーデビューしたのは67歳の時. このような紹介に続いて,司会のバイオリニスト千住真理子さんが,「音楽を始めるのに年齢は関係ない」というようなことをおっしゃっていました. テーマが「団塊の世代への応援歌」ということで,団塊の世代の人たちに,これからでも音楽が出来ますよ,と言いたかったのでしょうが,私は聞いていて,良い気持ちはしませんでした. 確かに朝崎さんがメジャーデビューしたのは還暦を超えてから,とは言っても,彼女は幼い頃から奄美の島唄を歌い続けてきたのであり,内地の人たちが知らなかっただけのことです. メジャーでなければ音楽家ではない,みたいな気持ちが千住さんの心に隠れていなかったでしょうか.

もっと嫌な気持ちがしたのは,朝崎さんの歌に対するアレンジです. 島唄をフルオーケストラの伴奏で歌わせるとは,何考えているんでしょうか. アレンジの新しい試みを紹介する番組ならいざしらず,奄美唄者である朝崎さんの紹介ですから,なんと非礼なことでしょうか. 持続音のバイオリンだのチェロだのを島唄にかぶせたって,島唄の良さはちっとも伝わってこないどころか,朝崎さんはいかにも歌いにくそうでした. だいたい,島唄の音律は洋楽の音律と違うことぐらい,大串健吾先生のところで勉強した千住さんにわからないわけはないでしょうに. まあ,もちろん,アレンジをだれが考えたのかは知りませんが. 島唄の伴奏は,三線に勝るものはありません(あたりまえです). 音律のことに加えて,三線は持続音ではありません.

と思っていたら,次の曲には津軽三味線の上妻宏光氏が登場しました. 上妻氏の作曲となっていましたが,もともと島唄なんじゃないでしょうか. 歌詞は島唄に朝崎さん補作詞したとなっています. さて,さすがに上妻氏,津軽三味線で三線の雰囲気をそこそこ出して伴奏してはいましたが,これにまたオーケストラが被る. いいかげんにしてくれ,といいたくなりました.

奄美の島唄も沖縄の島唄も,私は大好きです. 津軽三味線も好きです. オーケストラはオーケストラですばらしいと思います. 特に弦の持続音の響きは大好きです. 千住さんのバイオリンにも聞きほれます. でも,今日の組み合わせは無茶苦茶です. いずれの良さもぶち壊しでした.

私の昨日の合奏編曲「虚鈴」は,普化尺八・古典本曲の「虚鈴」の持っているものは損なわなかったつもりです. 出来る限り改変することはせず,もろん少しも切り捨てることはせず,付け足すこともほとんどぜす,増幅できる部分を増幅しただけのつもりです.

ただ,この調子で「虚空」と「霧海じ」も合奏用に編曲したいと思っていますが,今のところ,どこをどう増幅すれば合奏にできるのか,思いつかないでいるところです.


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