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お知らせとたわごと

アーカイブ(2008.01~2008.04)


2008.01.01

あけましておめでとうございます

今年がよい一年でありますように.

近くの神明社に初詣してきました. 天気予報では大変な寒さとのことで恐れをなしていたら,風もなく暖かで,穏やかな良いお正月です.

近くの神明社は小さな氏神様ですから,たいした人出ではありませんが,それでも30分の列が出来ていました. 順番を待ちながら見ていると,いろいろな人がいます. 拍手を打たず,合掌して,まるでお経でも読んでいるのかと思うような人,犬を抱いたまま頭だけ下げる人,子供に手を叩かせて自分はしない人‥‥‥. パジャマか作業着のような格好の人が多い中,振袖のお嬢さんを一人,和服のお姉さんを二人,かなり高そうな和服のご婦人を二人,見かけました. でも,和服の男性は一人もいませんでした.

そうそう,神社近くの花壇に,チューリップとコスモスとヒマワリが同時に咲いていました(ヒマワリの背はちょっと低いですが). 今は春?夏?秋? ‥‥ どうなっているのでしょうね. 因みにうちの庭には,万両や百両の実が生って,山茶花やアロエなどの花が咲いています.

さあて,年賀状書きが待っています......


2008.01.05

やっとお正月が来たような

初詣から始まり,なんだかんだとドタバタして,三が日はあっと言う間に過ぎ,昨日は仕事始めで出勤しました. でも,一日出勤してまた今日・明日と休み;やっと本当のお正月が来たような,ゆっくりした気分がしています. 年賀状も,頂いた方への返事だけはやっと追いつきました. そう言えば,昔はよく寝正月ということをしていたのに,最近,とんとそういうお正月にならないみたいです.

さて,今年は(も),尺八関係をがんばろうと思います(いえ,本職を蔑ろにする,ということでもありませんが).

11月23日は虚無僧研究会の献奏会ですが,その同じ日に,「三曲歌ざんまい」も予定されています. 虚無研を優先させて,今年はそちらには出ないつもりでいました. しかし,昨年の虚鈴の編曲が評判だったようで,主催者からぜひ次回もと請われて,師匠が受けて来ちゃったそうで,出ざるを得なくなりました(^^;) ということは,次の編曲をしなきゃならなくなった,ということです.

次は,同じく普大寺の「霧海ぢむかいじ」を,やってみようと思っています. 「ぢ」というのは,古代中国の大きな笛のことです. その音が,霧のたちこめる中から響いてくる,という曲です. 「虚鈴」では,元の旋律に和音を付けて音色を膨らませただけでしたが,今度は,旋律の絡みも考えてみようか,などと思っています. 今度は師匠も演奏に加わってもらえそうなので,協奏曲風にでもしてみましょうか.

編曲以外にも,少し忙しくなりそうな気がしています. 出番も増えるかも知れません. もう少し身を入れて練習もしなきゃ...... そもそも,「霧海ぢ」の編曲の前に,自分自身の「霧海ぢ」をもう一度しっかり稽古つけてもらわないといけませんね.


2008.01.07

鎌倉 着物の店

昨日は春のような陽気だったので,鎌倉に行ってみました. 北鎌倉の円覚寺の御本尊「宝冠釈迦如来」にお参りした後,円覚寺塔頭の龍陰庵で甘酒をいただきました. 龍陰庵は居士林の横を登っていったところにあり,見晴らしもよく,日当たりがよいのでとても暖かでした. 居士林から龍陰庵に登る道には蝋梅がよい匂いで見事に咲いていました.

鎌倉の鶴岡八幡宮にも参拝しましたが,正月も6日だというのにまだ初詣客でごった返していました. あんなもの凄い人数のお願いを聞くなんて,神様は凄いもんだ,と感心します(^^;)

さて,今回の鎌倉行きの目的の一つは,着物のお店でした. 鎌倉にはリサイクル着物の良い店があります. 小町通りにも一軒あり,時々覗いていましたが,昨年末,鎌倉駅の反対側,御成通りにとてもよいお店を発見しました. 「着物の店」という着物の店です. 男物の品揃えもそこそこあります. お店の人が親切で感じがとてもよいのも魅力です.

その時買った長着,なんというものなのか分かりませんが,手触りがよく,薄く真綿が入っていて暖かく,今時こんなものは新品では手に入らないでしょう. 手入れもよくて痛みも汚れもほとんどありません. 色も柄もとても気に入ってしまいました. それをこんな値段で手に入れていいのだろうか....と悩むような物でした. その着物を着ての初めての外出が昨日でした.

このお店,インターネットには情報を出していないとのことなので,ここで紹介させていただきます. 鎌倉駅西口からちょっと(100メートルにも満たないくらい)御成通りを歩いて,左側のケーキ店と写真屋(FUJICOLOR)の間の路地を数メートル入ったところです.

鎌倉

着物の店

KIMONO SHOP

昔着物から現代着物まで

〒248-0012 鎌倉市御成町2-15
TEL 0467-23-7551

地図

【営業時間】10:30~18:00

今回の私のお目当ては,羽織を探すことでした. 古着は裄(ゆき)の足りないものが多いのですが,丈(たけ)さえ足りていれば,裄が足りないのはむしろ動きやすいので私は気にしません. 長着の裄は足りなくても,その上に羽織を着れば誤魔化せますから.

ところがそううまくは行かないんですね. 羽織もお店には数はあるのですが,どれも裄が足りません. 上述,着物の店でも随分と探していただきましたが,今回は満足できるものは見つかりませんでした. 3000円くらいで袖を少し出すことができ,そうすればなんとかなりそうですが,古着を買ってから手直しする,というのはちょっと敷居が高く感じます. お店の方でも,そういう要望を考えて,予め袖を出してから店に並べることも検討してみましょう,とのことでした. 期待します.


2008.01.11

尺八吹合せ会

これまで東京の大田区で行なってきた尺八吹合せ会ですが,自宅の近く,横浜の東戸塚でも始めることにしました. 会場の確保と時間のやりくり,それにもまして私自身の力量にいろいろ不安な点はありますが,やれるだけやってみたいと思っています. どうか宜しくお願いします.

東戸塚の予定は,これまでの大田区の予定と併せて,一つのページに掲載することとしました. これまでの大田区の予定表のURLも変更しましたので,直接ブックマークされている方がもしもいらっしゃいましたら,修正をお願いします.


2008.01.12

歌劇 タンホイザー

生まれて初めて,生の,本物の歌劇を観てきました. 神奈川県民ホールの,チェコ国立歌劇場「タンホイザー」です.

率直な感想は‥‥う~ん‥‥です. お話しそのものがキリスト教のものだし,それよりもさらに,肉食人種の感じがしました. 愛の本質は何か,などと大げさなことを話題にして,「聖愛」だの「性愛」だのと大騒ぎしても,仏教的に言えば,所詮そんなものどっちにしろ異性に対する愛欲じゃないですか(少なくともこの歌劇の中では).

管弦楽の演奏は,少し楽しみにしていました. ワーグナーの曲は,吹奏楽を経験した者にとっては懐かしく思えます. でも,弦はさすがに綺麗でしたが,管楽器がちょっと,どうしちゃったんだろう,というような感じでした. ピッコロはいいところで音を外すし,フルートはピッチが合ってないし,ホルンがひっくり返るのは仕方ないとしても,よく訓練された高校生のブラスバンドの方がまし,なんて思う瞬間が何度かありました.
# それにしても,本場のプロのオケであれだけピッチを狂わすなら,と,この前の我々の尺八の合奏のピッチなんて充分許されるような気がしちゃいました (^^;)

西洋音楽,西洋文化の,品の無さを感じたような気がします. なんでこんなものが「芸術」なんだろう. こんなものが「芸術」なんだったら,尺八の本曲は「芸術」なんかじゃぁないですね.

すみません,ちょっと調子に乗って書き過ぎました. でも,20000円分楽しめたとは,ちょっと思えません.

ところで,ちょっと気になることが‥‥‥. 劇中で十字架を背負って現れた男たち,どうみても褌一丁です. そういえば,十字架にかかったイエス・キリストの絵も,たいていはそうですね. でも,日本の褌とはちょっと違うみたいです. どうやって締めているんだろうと,気になって仕方がありません. インターネットでちょっと検索して見ましたが,答えはまだ見つかりません.


2008.01.18

寒い?

昨夜は,新宿・法身寺の参禅会でした. 坐禅は夜の7時からです. 冷え切っていて,線香と蝋燭の他に火の気のない本堂は,とても寒いです. それでも,丹田に力を込めて懸命に坐っていれば,坐っている間はそんなに寒くは感じません. でも坐り終わると,突然,ゾクゾクッと寒くなります. ‥‥‥ ってなことを書くはずだったのですが,法身寺に着くと,なんだか本堂の周りに工事用の足場が組んである. 実は,屋根の葺き替え工事に入ったとかで,本堂が使えず,書院の大広間が仮本堂になっていて,坐禅もこちらでした. 書院は本堂とは違って,そんなに寒くはありません. 暖房だって効きます(もちろん坐禅中は暖房は入れませんけど). そんなわけで,昨夜の坐禅はぜんぜん寒くはありませんでした.

このところ連日,テレビやラジオや新聞は,「寒い寒い」の大騒ぎです(それでさすがに私も昨日は,恐る恐るの坐禅会だったのですが). でも,そりゃあ冬なんですから寒いですし,そして先週や先々週よりは寒いようですが,しかし,電波や紙面を使って取り立てて報道するほどの寒さとも思われません.

私は,現在私の住んでいる横浜や千葉よりは少しばかり暖かい,静岡(浜松)で生まれ育ちました. それでも子供の頃の冬は寒かったです. 同郷の家内も,子供のころ「寒いよ~寒いよ~」と泣いていたことがある,と言っているくらいです. 朝起きると,軒先にはツララがよく出来ていました(最近,そんなもの見ませんね). 小学校の登校班の集合場所で近所の人たちが焚き火をしていてくれて,その焚き火の中から石を拾い出してカイロ替わりにポケットに入れて,登校したものです. 小学校までは子供の足で,30分以上は掛かったと思います. 冬の登校はなかなか辛かったです.

でも思えば,屋外が寒かったことよりも,屋内の寒さの方が辛かったのかも知れません. 小学校の教室には,窓から差し込む日光の他に暖房などはありませんでした. 休み時間には寒い教室からもっと寒い校庭に飛び出して,走り回って身体を温めては教室に戻って,次の授業を受けたものです. 家に帰ってもたいした暖房はなく,炭を入れた掘り炬燵が一つ,あとは来客の時に使う火鉢があるだけでした. お寺の本堂みたいなものです. それより辛いことは,戸がしっかり閉まらず,壁にも隙間があって,風が部屋の中にも入って来ることでした. 夜はことさら辛かったです. いつも猫を抱いて冷たい布団にもぐりこみ,寒さを堪えていたものです.

さて今はどうかと言えば,どこにいてもリモコン一つで,春を通り越して真夏のような温度にだってできます. だから,屋内では厚着をする必要がありません. 電車やバスの中だって,充分暖房が効いていますから,むしろ厚着では暑くて乗っていられないほどです. 昔は,冬は着膨れで電車やバスが混んで困ったものですが,近年はあまりそんな話は聞きませんね.

それで結局,真冬でも薄着で外出し,外を歩く時だけ「寒い寒い!」と騒ぐことになる. 今朝のテレビで「今日も冷え込んでいます!」などと言っているレポーターを見たら,「そりゃあ寒いでしょうよ」と呆れてしまうようないでたちでした. なんだか馬鹿げていますね. 地球全体が充分温暖化され,真冬でも半袖一枚で出歩けるようになるまで,「寒い寒い!」は続くのでしょう.

みんな着物(和服)で暮らすようにしたらどうでしょう. 着物はあまり着たり脱いだりするのがちょっと面倒です. ただし,ちょっとした着こなしで,風を入れたり密閉したり出来ますから,ある程度は寒い暑いへの調整は可能です. 屋外でも屋内でも,そんなに変らないだけのものを着て過ごしますから,冬の屋内を馬鹿みたいに暑くすることも,夏の屋内を馬鹿みたいに寒くすることもし難くなるでしょう. みんなが着物で過ごすようになれば,自然に合わせた生活ができる(そういう生活をせざるをえなくなる)のではないでしょうか. 地球温暖化対策の方策の一つとして「民族衣装着用の義務」なんてもの,真面目に考えてもいいんじゃないでしょうかね.


2008.01.21

楽譜

身の程知らずにも,このところ,尺八を他人に教えさせていただいています. それでちょっと悩ましく思っていることがあります. 楽譜です. おそらくどんな尺八の師匠についても,使う楽譜は琴古流とか都山流とかの楽譜でしょう.

例えば,琴古流でずっと伝承されてきた曲を習うなら,その楽譜を使うのは当然のことです. しかし,琴古流の楽譜は,私にはとてもよく出来ているとは思えません. 所詮,楽譜などと言うものは備忘録に過ぎないわけで,それは五線譜にしたって同じ事ですが,とにかく琴古流の楽譜はリズムの視認性が悪すぎます. プロの演奏家だって,琴古流の楽譜を初見で演奏できるとは思えません. でも五線譜だったら,学生の吹奏楽団でさえ(昔の私でさえ)初見で演奏するなんて珍しいことはありませんでした. 琴古流の楽譜で舞台で演奏する方は,その曲を何度も何度も稽古して,暗譜するほどに稽古して,舞台に上るのだと思います.

その点,都山流の楽譜の方がリズムの視認性は,ちょっとだけ改善されています. しかしやはり,旋律型全体の視認性は良くありません.

それでは,尺八の場合も五線譜を使えばいいのか,というと,そうでもありません. 五線譜はあくまでも音高を記述するものですが,尺八では同じ音高を得るのにいくつかの方法がありますが,五線譜だけではその特定はできません. また,同じ曲を吹くにしても,フルートではなく尺八でやるのなら,たとえそれが西洋の曲であるとしても尺八特有の奏法が活用されていなければ無意味でしょう. そういう奏法の特定は五線譜だけではできません.

私は,洋楽などの音楽を表す楽譜は,五線譜の歌詞欄に尺八の譜字を書き込む方法が一番いいと思っています. 譜字そのものは,琴古流がよければ琴古流の,都山流がよければ都山流の,なんだったら竹保流の譜字にすることもできます. 旋律型とリズムは五線譜から読み,技巧は歌詞欄の譜字から読む. これだったら,とりあえず初見ででも演奏することもでき,細かいところは後でじっくり時間をかけて練習すれば良い. それは五線譜でフルートを演奏するんだって同じです. 因みに私は,ほんの数回ですが,お筝や三味線との合奏を経験しました. その際,師匠に稽古をつけてもらう代わりに,受け取った琴古流とか都山流とかの楽譜を五線譜に書き直して,特殊な技巧が必要な所だけは歌詞欄に譜字を書き入れて,結局その五線譜で本番をこなしてしまいました.

尺八を習うのであれば,琴古流とか都山流の楽譜が読める必要はそんなにはありませんが,譜字(いわゆるロツレ)を覚えることは重要です. たとえ五線譜での演奏を目標にするにしても,です.

ただし問題は,本曲です. 本曲を五線譜にする,というのは,本曲の冒涜だ! とまでは言いませんが(って,私自身がやっているので ^^; 編曲のためにですけど),やはりかなり無理があります. 譜字さえしっかり読めて音が出せるようになっていれば,そこから先の本曲の伝授(なんだか凄い言い回しですね.私に出来ることじゃぁないような‥‥)は,やはり口伝になるのだと思います. 本曲では「一音成仏(いっとんじょうぶつ)」と言います. 一つ一つの音の音色の違い,一つの音の中での音色の変化,そんな細かいところが問題になります. これはもう,どんなにしたって五線譜には記述できませんし,その一方で,時間関係は西洋音楽のようなリズムとはまったく別の原理に支配されていますから,五線譜で表す価値そのものがありません.


2008.01.24

アーカイブ

12月までの「お知らせとたわごと」を,アーカイブに回しました. なんだか,だんだんと「お知らせ」より「たわごと」の方が多くなってきて,ただのブログみたいになっちゃいました. それならいっそ,本物のブログにした方がいいかも知れませんね.

熱燗

寒い日が続いています. 寒い帰り道,「今晩は熱燗で晩酌だっ!」と思いながら,家に着いて食卓につく頃にはすっかりそんな気持ちは消え失せて,結局,年中変らず,ビールか冷酒(たまには冷やしたワイン)を飲むことになります.

もう長いこと,熱燗を飲んだ記憶がありません. 昔は,寒い日はおでんに熱燗,と決まっていたものです  ―  家でも飲み屋でも. なんで熱燗を飲まなくなっちゃったんだろうと考えてみたら,要するに,熱燗を飲むような寒さじゃないからですね. いえ,外はそこそこ寒いのですが,部屋の中が.

こうして,「熱燗」という日本の一つの伝統文化が喪われていくのではないかと,心配になってきました.


2008.01.28

大般若

菩提寺から大般若の祈祷札が届いていたのですが,なかなか時間がなくて1週間ほどそのままになっていました. 昨日,やっと時間ができたので,仏壇にお札を祀り,般若心経ほかのお経を読んで,調子,霧海ぢむかいじなどの尺八で荘厳しました.

大般若の祈祷札を祀ったので,これで何かいいことでもないかと思っていたら,今日,まさかと思っていた話が舞い込みました. 2月6日まで内密なことなので公表できませんが,私の生活は少々変わりそうです. 変ることは確かですが,はたして私にとって好いことになるのか悪いことになるのか,今のところ何ともわかりません. 始めたばかりの尺八吹合せ会,検討中の尺八合奏の編曲,その他諸々の活動に支障が起きないよう,お祀りしたばかりの大般若祈祷札にもさっそく祈願しようと思います.


2008.02.01

前歯

昨日,夕食を食べていたら,前歯が取れちゃいました. びっくりしました. 6年前,最初にインプラントにしたところです. インプラントそのものは大丈夫ですが,上物が外れてしまったのです.

しばらく歯の不自由さを忘れていたのですが,まず食べることが不自由です. それよりなにより,尺八が吹けません. 欠けたのは左上2番ですが,私の歯は全体に少し右よりで,しかも私は尺八を少し左に当てますから,アンブシュアの中心は左上1番になります. まったく吹けないわけではないのですが,うまくいきません. 出番のある時でなくて助かりました.

2年ほど前,奥歯のインプラント治療の途中に本番がありました. 治療中は入れ歯をしていたのですが,本番当日,うっかり入れ歯をしないまま会場に行ってしまいました. 右も左も奥歯(犬歯の奥側がすべて)がない状態なので,会場に着いて気がついて青ざめましたが,結局演奏は問題なくこなせました. ただし,打ち上げの宴会で,一切のつまみが食べられなかったのはかなり痛かったです(^^;) でも,前歯ではそうは行きません.

尺八吹きの皆さん,歯を大切にしましょう. ただし,歯を失ってしまった方,悲観することはありません. インプラントなら完璧ですが,入れ歯でも充分吹けそうです. それでもやっぱり,歯は大切に.


2008.02.03

更新

今日は節分,明日は立春ですが,朝から雪が降っています. 暖房しているから部屋の中は暖かですが,外も雪のわりには寒くはないようです. でも,今から43年前(1965年)の節分は,随分と寒い日でした. 身体の弱っていた父にはその寒さがこたえたらしく,翌々日の朝には死んでしまいました. つまり明後日は父の命日です. 仏壇の位牌に「虚鈴」を献奏しました.

さて,「虚鈴」の編曲の経緯などをまとめた文章を書きましたので,百錢会通信からここにも転載しておきます.

連載を打ち切った「着物話」ですが,短い続編(「着物ちょっと話」)の掲載を始めることにしました. これもここに順次転載していくことにします. まだ今のところほとんど内容はありませんけど.


2008.02.06

異動

本日,異動の内示がありました. 私は,14年勤めた現在の千葉から横浜に異動となりました.

だいぶん生活が変わるだろうと思います. 今まで,横浜からはるばる千葉に通っていました. 途中の電車で座る(居眠りも)ために,朝は5時起きで通勤していました. これからはその必要はなくなります. でも今まではそのおかげで,職場に着いてからしばらく尺八を吹く時間があったのですが,これからは無くなりそうです. 替わりに,夕方早く帰って練習できる....かも知れません. ただ,異動先は横浜だと言っても,本牧埠頭のはずれで,あんまり便のいい所ではありませんから,そううまく行くかどうか.

その他,いろいろな変化がおこりそうです. 落ち着くまでのしばらく,いろいろご迷惑をおかけする可能性があります. ご容赦下さい.


2008.02.11

三溪園

我が家の庭の梅の蕾がたいぶん膨らんで,ところどころ開いた花もあります. いい陽気に誘われて,午後から横浜の「三溪園」に行ってきました(三溪園は,我が家から4月からの私の職場に行く途中です). 三溪園ではすでに,2月8日から「観梅会」が始まっていました. 木によってまちまちですが,蕾が膨らんできた程度のものから,7分咲きくらいのものまであります. ちょっと早い梅の花見ができました.

園内では,茶会も開かれているようで,綺麗な着物を着た女性がたくさんいました. しかし,ほんとうに綺麗な着物で,茶会の時にしか着ないんでしょうね. 綺麗な訪問着を着た若い女性が,大股で走り回る図,というのはちょっといただけません. 単に梅を見るためくらいで着物を着る人はいそうにないようです. 男で着物を着た人にはまったく出会いませんでした.

茶会....と言えば,去年だったか一昨年だったか,うっかり三溪園の茶会に行ってしまったことがあります. 私はお茶はまったく知りません(後にも先にもこの時限りです). 着物を着て行こうかとも思ったのですが,たまたま雨だったので洋服にしました. いやぁ,洋服で行って大正解でした. 着物なんか着て行ってたら,「正客」とやらにさせられるところでした(冷や汗ものです).

昨日は,お筝の演奏もやっていました. 「旧燈明寺本堂」が会場となっていて,場所的には最高でした. 演奏者の着物姿も綺麗でした.


2008.02.16

編曲

今日は朝からいい天気で,お出かけしたいところでしたが,一日中家でパソコンに向かって過ごしました.

まずは霧海ぢの編曲を始めようとしたのですが,これがどうにも大変なことのようです. 霧海ぢの旋律は,なんだか不思議な雰囲気を持っているのですが,その原因はどうやら奇妙な音組織の組み合わせにあるようです. 虚鈴の時のような,単純な転調があるだけの都節音階では,とても理解できません. この曲の音組織を理解するには,柴田南雄先生の「音楽の骸骨」理論を本気で適用しないといけないかも知れません. この曲の編曲は,実を言うと,少しなめてかかっていたのですが,ちょっと(いえ,だいぶ)参りました.

そんなわけで,霧海ぢの編曲は棚に上げて,希望をいただいている喜納昌吉の「花」の編曲(カラオケ作り)を始めました. しかし,これもイマイチうまく行きません. 少し前にやった「涙そうそう」は我ながらいい編曲が出来たのに,同じ沖縄系の曲でもあるのに,何故なんだろう....... 出来かけのカラオケに合わせて自分で尺八を吹いてみましたが,その音もなんだかえらくヘタクソになったような気がします.

ちょっと気が滅入って来ました. 明日は気分転換に,箱根の温泉にでも行って来ようと思います.

箱根と言えば,以前は大雄山最乗寺箱根別院(曹洞宗のお寺です)のお風呂をしばしば使わせていただきました. 景色の良い露天風呂は混浴で,泉質はよく,とても気に入っていました. お風呂のついでに,献笛もさせていただいていました. 坐禅もできました. 在家出身で,最初は臨済宗で修行なさったというご住職とお話しするのも,いい経験になりました. でも数年前からお風呂に入れなくなっていて,残念です.


2008.02.17

20年ぶりの洋酒

今朝は少々寝起きが悪く,結局,遠出するのはやめました. おかげで,昨日の「花」の編曲の続きにかかって,まあまあ,なんとかそれらしくなりました. この曲にはそんなに沖縄らしいところはありませんが,ところどころ沖縄風のアレンジを入れてみました. ちょっとやりすぎかも知れませんが.....

午後は,家内に付き合って食料の買出しに行きました. 酒類の売り場を通りかかったら,なぜか,ウィスキーに目が留まりました. ウィスキーは,もう20年近くも買って飲んだことはないと思います. アンデス音楽をやっていたころはペルーのピスコや,メキシコのテキーラ,沖縄音楽に狂い始めたらひたすら泡盛,そして今はほとんど焼酎. なんだかウィスキーが懐かしくなって,つい,バランタインを一本買ってしまいました.

帰ってから気がつきました. 今日編曲していた「花」は,喜納昌吉&チャンプルーズの曲ですが,チャンプルーとはまぜこぜにするというような意味です. 要するに拘らないということで,いいものは何でも取り入れるし,要らないものは迷わず捨てる,手に入らないものは無くていい,あるもので賄ってしまえ,ということじゃないでしょうか. まあ,そんな大袈裟なことはさておき,ブランデー片手にモツ鍋つついて本曲を聞いたって,それでよければそれでいい,構やあしない,ってことです.

ところで,昔は輸入ウィスキーやブランデーは高くて,なかなか私のような庶民には手が出ませんでした. 任意団体の音楽情報科学研究会を立ち上げた頃(20何年か前のことです),仲間に作曲家・ミュージシャンの新津章夫さんという人がいました. 彼のマンションに遊びに行って,本人が留守をしている間に,大事にしまってあったレミーマルタンを,勝手に半分ほど空けてしまったことがありました. 帰って来た新津さんに「いくら芸能人でもレミーは惜しいぞ!」と恨めしそうに言われました(当時のレミーマルタンは,とても一般人の飲めるものではありませんでした). その後,新津さんの消息が分からなくなっていたのですが,つい最近,亡くなって随分経つことを知りました. 私と同じ歳だったんですけどね.


2008.02.27

先週の土曜日(2月23日)は,朝5時起き(のつもりが5時半起き)で,伊豆の河津に河津桜を見に行きました(河津着9時少し前). もう何年になるか,毎年欠かさず行っています.

河津桜の見頃は,2月末ころです(早ければ2月中旬から,3月上旬までもつ年もあります). これがちょうど涅槃会(2月15日)の頃なので,沢田(河津の外れ)の涅槃堂が開いていて,そこで尺八の献笛をさせていただいたこともあります. 今年は2月23日ではちょっと早すぎたようですが,散った後より咲ききる前の力のある花で良かったかな( .... ちょっと負け惜しみ?).

あっちこっちと桜を見て,お弁当を食べて,蕗だの山葵だの蜜柑だの買いこんでいたら,午後,突然の荒れ模様となりました. 雨と突風で,とても外にはいられません. 早々と温泉(踊り子会館)に逃げ込み,閉館の9時ころまでゆっくりお湯に浸かって,車のいなくなった深夜の道を帰りました(自宅着0時少し前).

家に着いてパソコンを見たらメールが届いていて,明日の尺八吹合せ会の見学をしたいとのこと.

翌日の吹合せ会は,まずは次回の予約の件で少々もめ事がありました(会場の確保をなんとか考えないといけません). さて終了後,しばらく待っていると,若い女性と男性が現れました. 昨日メールした者だと名乗り,尺八に興味のあるのは男性の方ではなく女性の方とのこと. 尺八に興味を持つのは男性で,しかも高齢(少なくとも中年以上)という先入観があったので,ちょっと戸惑ってしまいました.

尺八は音を出すだけでも難しいと言われます. 実際,とりあえずちょっとの音が,なかなか出せない人も多くいます. フルートやケーナを吹いていた私だって,尺八だけはそうそう音は出せませんでした. それなのに彼女は,ひょいと持ってフーと吹いただけで,とりあえず音が出ました. フルートなどを吹いたこともなく,尺八は見るのも初めてとのこと. もちろん,それから尺八らしいしっかりした音にするのはまた別ですが,とりあえず音が出るというのはとても幸運なことです. ぜひ,これを幸運な運命的出会いとでも思って,尺八を始めてもらいたいものです.

お二人とも,ピアノを習っておられたようですが,尺八について,他の邦楽について,虚無僧のことも,あまりご存知ないようでした. では尺八に興味を持ったきっかけはと言うと,テレビの山口五郎だったそうです. たぶん,昨年11月のNHK教育テレビの芸能花舞台でしょう.

山口先生の音には,やはりそういう力があるのですね. 私が尺八を吹く気になったのにも,やはり山口先生の音を聞いたことが関わっています. たった一度だけ生で山口先生を聞いたのは,ちょうど10年前の春でした. その半年後,縁あって善養寺恵介師につくことになりましたが,善養寺師が東京芸大で山口先生に師事していたことを知ったのは,山口先生が亡くなった時でした.

私には,私にとっての善養寺師のような者にはとてもなれませんが,どうかあのご夫婦,揃って尺八を始めてくれたら素敵なんですけどね.

桜の後に梅の話題も変ですが,自宅の庭の梅が咲き始めました. 屋根に接触しそうな枝を何本か切って,職場に飾りました. なかなかいい気持ちです. この職場とは,あと1月ほどでお別れです.


2008.02.28

バックナンバー

日本音楽学会(旧 音楽学会)の学会誌(論文誌)である「音楽学」のバックナンバーをお入用の方がいらっしゃれば,差し上げます. 1978年から2002年まで,ほぼ揃っています(1984年は欠). 厚さにして,34センチくらいになります.

今の職場に置いているのですが,新しい職場に置くスペースがあるかどうか分からないし,かと言って自宅にはスペースがないし,そもそも運ぶのも面倒くさいし. というわけで,これだけでなくて,大量に書籍や資料を廃棄しているところです. しかし,たとえほとんど読んでいない本であっても,それを捨てるのは自分の人生の歴史を捨てるみたいで,悲しい気持ちになります. 本にも申し訳ないし. しかし,一方で,いろいろ持ったままでいるからこそ,それに囚われてしまっているようにも思えます. ここは一つ,未練はきっぱり捨てて,これからの今日只今を考えていこうかと思います.

着物ちょっと話

着物ちょっと話に記事をちょっと追加しました. 本当はもう何回分かの原稿は書いてあるのですが,まあ,本来の目的の百錢会通信に掲載した分だけ,ここには公開させてもらいます. なかなか増えなくて,すみません.


2008.03.11

バックナンバー

上でお知らせした「音楽学」のバックナンバーは,引き取り手が決まりました.

更新

指南メモに一つ項目を追加しました.

お休み

今日は一日,年休をとって,病院(脳神経外科とやら言うところです)に行ってきました. 病院は予想外に早く終わってしまい,ほとんど丸一日の時間が出来ました.

今日は実に気持ちのよい一日で,4月の陽気だったそうです. 伊豆の河津で買ってきた河津桜の苗木の蕾が,やっと二輪開きました. 庭においたその苗木の頭上では,梅が満開です.

仕事に行っている家内の替わりに洗濯をして,布団を干して,......

その後は一日,パソコンに向かいました. 遅遅として進まない「霧海ぢ」の編曲ですが,少しだけ,方向が見えて来たような気がします. でも,時間が...... 夏までにはなんとか.


2008.03.15

捨てる

転勤をひかえて,職場においてあるものを一旦自宅に運び込んでいます. ほとんどは書籍雑誌印刷物の類です. しかし,とても自宅に収容できるような分量ではありません. 参考書類や雑誌,研究資料,自分の論文などの別刷りや冊子,研究用から趣味までの楽譜類........

かなりの量を捨てました. 捨てるのは辛いです. 毎年,授業が始まるたびに頂いた献本;一冊あれば充分ですが,年毎に書き込みがあったり思い入れがあったり..... 買っただけで読んでいない,でもいつかは読みたいと思っていた本....でも結局読めないかなぁ. 必要な部分はちょっとしかないのに,欠号なしで揃っている雑誌. こんなものを,捨てようか捨てまいか悩んでいるだけで時間が過ぎていきます. でも,とにかく思い切って,捨てました. 一冊一冊,感謝しながら捨てました. 今感謝できないものは,これからも感謝できないものと考えて,捨てました. 最後に,どうしても捨てられないものだけ残しました(それでも狭い自宅は満杯です;書斎には全然入らず,居間を占拠しています).

職場には漫画(コミック)もありました. たくさん捨てました. 白土三平の「忍者武芸帳」も捨てました. でも,手塚治虫の「ブッダ」と山岸涼子の「日出処の天子」,ついでに「ヤマトタケル」は,捨てずに持って帰って来ました.

今日はこれから,家内のお供で,新橋演舞場に歌舞伎を見に行きます. 歌舞伎の演目は知らずにいたのですが,聞いてびっくり. スーパー歌舞伎「ヤマトタケル」だそうです. この歌舞伎は,梅原猛の原作ですが,その同じ原作をコミックにしたのが山岸涼子の「ヤマトタケル」です. 折角です;今から大急ぎで,読み返してから出かけることにします.

なお,本を「捨てる」とは書きましたが,さすがにいきなり捨てることはできません. バックナンバーの揃っている雑誌などは引き受け手を探し(この頁でも1件お願いしました),単行本の類はしばらく研究室の前に並べておいて,学生や同僚にもらってもらい,残ったものだけ,清掃業者の方にお願いしました.


2008.03.16

スーパー歌舞伎の音楽

昨日は,新橋演舞場で,スーパー歌舞伎「ヤマトタケル」を観て来ました. 「スーパー歌舞伎なんてどうせキワモノ」と思っていたのですが,なかなかどうして,堪能できました. おそらく,江戸時代の人が歌舞伎を楽しむスタンスが,スーパー歌舞伎を現代人が楽しむスタンス,なのかも知れませんね. お話しの筋はよくわかっていて,イヤホーンガイドなんかまったく必要ない. 音楽も,多くの人が日ごろ聞いている音楽から違和感が無い. いい意味で,まさにキワモノです.

さてその音楽ですが,いきなり重厚なストリングスで始まりました ..... な,なんだ,この音楽は!?   一体どんな和声法を使っているんだろうと思いましたが,どうも,ほとんどはユニゾンのようでした. 音階も特に日本音階ということでなく,なんとなく五音音階という程度で,旋律を聴いていたら「暴れん坊将軍」の主題歌を思い出して吹き出しそうになってしまいました. これに,琵琶だの横笛だのの音を被せる. そしてそれがすべて,生ではなく,PAを通して音量のある音. 上に「ストリングス」と書きましたが,生の弦楽器ではなく,シンセの音です. 私としては最初は違和感を感じましたが,まあ,全体的に言えば,これはこれ,キワモノですから,いいか.

明るくなったところで,パンフレットをよく見たら,音楽は加藤和彦と書いてある. え!? 加藤和彦といえば,あのフォークの?   休憩時間にトイレに行こうする私を追い越して先にトイレに向かった背の高い,短い黄色い髪の人,その加藤和彦本人です. 終演後,我々を追い越してタクシーに乗り込んでいったのは,またしてもその人でした.

帰ってから調べました. 最初の音楽は,長沢勝俊が作曲し,2005年からは加藤和彦が担当しているとのこと. 最初の音楽のままで聞いてみたかったな,とも思いますが,この初演のころ,私は邦楽,まして歌舞伎なんてものにはまったく何の関心もなかったわけで,まあ,しかたのないことです.


2008.03.25

いよいよ

先週の金曜日,現在の勤務先の卒業式がありました. まだ二人,私の単位が取れずに卒業できない学生がいますが,今日中には終わらせることになっています. そしたらいよいよ,ここでの仕事はおしまいです. 部屋の片付けもだいぶ進み,もう,机の上にはパソコン一台と湯呑みだけになりました. 明日,車で最後の荷物を運び出せば,何にもなくなってしまいます. ただし31日まで出勤日ですけど.....

着物ちょっと話

着物ちょっと話に記事を(ちょっと ^^;)追加しました. 最近,「おしらせ」ばかり書いて,本体の更新がどうも疎かになっていますね.


2008.04.04

新年度が始まりました

4月第1週が,やっと週末になってきました. 1日から,新しい職場に移っています. 3日には入学式があり,来週月曜日の朝1の1年生の授業が,いきなり私の担当です. 今までとはかなり違う雰囲気なので,さて一体どういうことになるのやら. なかなか落ち着きません. いや,落ち着くもなにも,とりあえず授業準備が間に合いません.

通勤は車で40分程度です(これまでは片道2時間半でした). 朝は8時まで家にいられます(これまでは5時半に出かけました). 夕方は6時には家に帰れます(これまでは8時ころでした). さぞかし尺八の練習も,編曲のほうも,進んでいることと思われるでしょうが,ところがどっこい,そうは行きません. 朝の出掛け前に10分ほど音出し,帰ってから10分ほどいい加減な曲を吹くだけで,編曲の方は止まったまま. もう少し落ち着くまでは仕方が無いかな,というところではありますが,なんとかしなくちゃ.

吹合せ会の予定

4月6日に吹合せ会を行います. で,その次なんですが,2週後の19・20日を飛ばして,27日(日)にしようかと思っています. どうせその次の5月3・4日はできませんので,いずれにしても2週飛ばしになってしまいます. それと,私事ですが (^^;) 19日は家内の,20日は私の,誕生日でして,ちょっとまあ,そんなわけで ‥‥‥ . ただし,会場が取れるかどうかに関わることですが. 現在の会場の様子で,次回の候補を挙げておきました. 参加予定の皆さん,各々,ご都合があればあらかじめお知らせ下さい.


2008.04.05

花見

よい天気だったので,近くの公園(横浜の舞岡公園)まで歩いて花見に行きました. ソメイヨシノもいいですが,山桜もいいですね. 全山(といっても,実際にはところどころなんですが),山桜で覆われて,いい気持ちでした. オニギリを食べ,お酒も少々飲んで,しばらく昼寝したあとで,携えていった尺八を取り出して,「霧海じ」「布袋軒 三谷」などを吹いた後で,思いつくままに懐メロやらオールディーズやら,吹きまくりました(ただし,かなり控えめのボリュームで). 私の「霧海じ」に対するイメージは,なぜか全山を覆う桜のイメージと重なるのです(本当はかなり違うと思うんですけど).

桜は不思議ですね. なぜあんなにいっぱいの花を付けるんでしょう. 子孫を残すためだけなら,あんなにたくさんの花を付けなくてもいいだろうに. しかもあっという間に散らせてしまうのですから. 人を楽しませるために花を付けてくれるんでしょうか. ‥‥‥と,不思議な気持ちになりました.

夕方,娘の,生まれたばかりの娘,つまり孫を見に行きました;ガラス越しですが. なんと言うか,その,まあ,これでついに,いわゆる「オジーチャン」になっちゃったわけで,ビミョーな気分ですね.

更新

指南メモに記事を一つ追加しました. 私も尺八を始めた頃,どうしてもピッチが低くなってしまいました. しかも全体的に低いというより,高い(指孔を多く開けた)音が低くなってしまい,結果としてピッチバランスが悪い(音階が正しくない)状態になっていました. そんなあたりの話です.


2008.04.07

喪われた道

昨年8月,エキストラでロケに参加した,内田康夫原作の浅見光彦シリーズ「喪われた道」(中村俊介主演)ですが,やっと放映予定が決まったようです. フジテレビで,5月2日(金)午後7時57分からの2時間で,放映されるようです.

私は,ドラマの中で,虚無僧の一人として尺八を吹いています. でも,天蓋を被っていますから,顔は残念ながら見えません. 私が出ているのは,「虚無僧研究会」の本部である「法竜寺」の本堂で,殺される人を含む何人もの虚無僧が座って尺八を吹く場面です. 天蓋は本来は外で被るものですから,部屋の中で被っているのは実は可笑しなことですけど,まあ,ドラマのお話しの都合で,そうなっています.

でも,音はたぶん,ばっちり入っていると思います. しかも,写っているのが我々ではない場面(伊豆・修善寺の旭瀧の場面)で流れる音も,たぶん我々の音だと思います.

お暇な方,ご覧下さい. テレビドラマではどこまで反映されるか分かりませんが,原作では,それなりに尺八や虚無僧のことも調べてあるようです.


2008.04.11

やっと

新しい職場での,最初の1週間の授業がやっと終わりました. なんとか学生の様子も分かってきましたが,今までとは随分と雰囲気が違うので,戸惑うことばかりです.

授業初日の月曜日,いきなり遅刻をしてしまいました. 家から40分くらいあれば着いていたのに,この日に限って1時間半もかかってしまいました. いつもより30分早く出たのに遅刻とは......

秩父に行ってきます

明日は久しぶりに,秩父の札所巡りに行ってきます. あと1ヶ所で,満願になります.

秩父では,これまでの全部のお寺で献笛をさせていただいたつもりでした. 念のために献笛の記録で確認したら,いくつか抜けているみたいでした. よく見たら,お寺の名前や番号に,ずいぶんとミス(誤記,タイプミス)がありました(修正しました). 明日,結願寺の水潜寺で献笛させていただければ,秩父札所では全てで献奏させていただけたことになります.

来週は,百錢会有志が虚無僧姿で秩父の巡礼をする予定です. 残念ながら,私は今回は参加できません.


2008.04.13

秩父札所満願!

昨日は予定通り,秩父の観音霊場に行き,残っていた最後の札所,三十四番の水潜寺にお参りし,ついに結願となりました. いつも通り,お経を読んで,献笛をさせていただきました. 札所ではたいてい,普大寺 調子を吹いてきましたが,結願ですから,少し長いですが,布袋軒 三谷を吹かせていただきました. 朝早くて,団体さんなどの来られる前でしたから,ご迷惑にはならなかったと思います.

結願,と言えば,今回の秩父結願の前に,すでに坂東三十三所は結願しています. また,西国ももう少しで結願です. 始める前は夢にも思わなかったことですが,いわゆる「百観音」がそのうち結願できそうです. 信じられません.

ところで,巡礼と言えば,四国八十八所が有名で,盛んですが,それと観音霊場(西国,坂東,秩父)とは別物です. 信仰の対象が違います. これに関して,今回,ちょっとびっくりしたことがあります. 白い装束を身を包み,菅笠や金剛杖なども携えた本格的ないでたちの一団(ほとんどオバサン)が,観光バスでやって来ました. 結願寺(三十四番)に我々と入れ替わりでやって来て,それから数時間後,三十一番観音院の近くの蕎麦屋でまた一緒になりました. こんな立派ないでたちなのに,順番とは関係なしに回っているんだな .... と思ったのですが,まあ,そんなことはどうでもいいです. 我々だって,結願寺だけは最後にしましたが,それ以外は観光の都合(^^;)で決めていたことですし .... . 問題はそのことではなくて,その白衣の背中の文字です(蕎麦屋で気づきました). なんと!「南無大師遍照金剛」と書いてあるではないですか. 金剛杖や菅笠もそうでした. どこから来た人たちかと,バスのナンバープレートを確認したら,愛媛のバスでした. 愛媛で巡礼と言えばもちろん「南無大師遍照金剛」でしょうが,ここは違います. ここは観音霊場です. なんだかちょっと,他人に土足で部屋に上がられたような,そんな気がしました. でもあの人たちは,もちろんそんなことには微塵も気付いてはいないでしょう. たぶん,巡礼自体,ただのコスプレみたいなものかも知れません. もっともそれを言うと,私の虚無僧だってコスプレみたいなものかも知れませんが....... でも私は,虚無僧している時は,虚無僧の行くべきところに行き,行くべからざるところには行かないし,虚無僧のすべきことはし,すべからざることはしていないつもりですけど.

水潜寺

さて,昨日の秩父は,まさに花盛り. たまたま気候・天気も最高でした. 横浜ではもう散っている桜も,ちょうど満開. ソメイヨシノ,山桜,お寺や街道には枝垂桜もあり,みんな満開,見ごろでした. それに加えて,桃・花桃,コブシにモクレン,ユキヤナギ,ミツバツツジ,レンギョウ,などなど,本来なら各々時期がずれて咲きそうな花たちが,一斉に満開の見ごろです. 地面を見れば,水仙,ショカツサイ,ナズナ,イヌノフグリ,タチツボスミレ,ヒメオドリコソウ,タンポポ....... 自生しているカタクリの群生が見られるというので,白砂公園によったら,カタクリのついでにミズバショウまで見られました. 最高の結願日和でした. 因みにこの日は,一緒に回っている家内の父親の,31回目の命日でもありました.

この写真は,水潜寺結願堂の裏から見たところで,中央が枝垂れ桜,左はミツバツツジ,右は白いツバキです. 庭にはカタクリの花もありました.



2008.04.25

更新情報

着物ちょっと話に,記事を一つ加えました.

善養寺惠介師がオフィシャルサイトを立ち上げたので,それをリンク集(無孔笛庵縁起)に追加し,ついでに,若干整理をしました.

テレビドラマ「喪われた道」の放送

フジテレビの番組表に,なかなか正式に載らないので,心配していましたが,いよいよ1週間後となりました. 詳しくは フジテレビ「金曜プレステージ」の頁をご覧下さい.

初めてのMRI

昨日は,初めてMRIというものを受けてきました. 首のあたりの血管に,外壁の剥離した部分が見つかって,これが脳の方でも起こっているとしたら大変だから,ということでの検査でした.

MRIに要した時間は,実質8分でした. たった8分ですが,その間,唾を飲むなと言われたのはちょっと大変でした. しかも,音がずいぶんとうるさいです. しかしまあ,他の検査,例えば採血だの採尿だのに比べたって,全然なんてことのない検査です.

それでも,もう少しコンピュータ技術が進歩すれば,もっともっと楽に検査できるようになるでしょう. 私もかつては(ってずいぶん昔ですが)こういう医用画像の分野の研究に若干は携わっていましたが,これからは,ひたすら患者としてだけ関わることなるのでしょうね.

検査の結果,特に異常はないとのことで,一安心です. ただし,高血圧が指摘され,このままでは危険だとか. とにかく塩分は控えなさい,とのこと. 私は肉や魚がなくても,塩分だけあれば御飯をいくらでも食べられて,しかもそれで満足‥‥なので,かなり辛いです (^^;)


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