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日々新・時々新

更新のお知らせと日々の戯言

アーカイブ(2013.01~2013.12)


2013.01.01

明けましておめでとうございます

太陽の光の,なんと優しく柔らかなこと. なのに,なんと力強いこと. そしてなんと豊かで美しく,神々しいことでしょうか. だから太陽を我々は「お日様」「お天道様」と呼んできたのでした.

それに比べて,人間の作った太陽モドキの,なんと荒々しくも貧弱で,そして醜くいことか. その太陽モドキが経済を支えている,と信じてしまっていたのでした. 実は悪魔の爆弾の化身でしかないものなのに.

「経済」という魔物の呪縛で,人の心は冬に閉じ込められていたのではないか. そして,寒い冬の中で,「経済」という暖房をガンガン焚いて,ヌクヌクして来たのではないでしょうか.

さあ,新しい春. 穏やかな春,豊かな春,確かな春が,どうか訪れますように.

2013年(癸巳)元旦


(写真は私の尺八総出演,ケーナが3本助演です)
2013.01.15

演奏会

前にも書いたように,杜のホールはしもと 第12回 アンサンブルコンサートに出演します. 1月26日(土),10:30開演,17:00終演予定ですが,TKB52は15:00からの第3部で出演します. 同じ第3部の1番目も邦楽の団体です(筝,三弦と尺八). 邦楽は他にも,第1部の初っ端(筝,十七弦と尺八),第2部の真ん中あたり(尺八の合奏)もあります.

もう一つ,第14回 三曲歌ざんまいも出演します. 2月23日(土),10:30開演,19:00終演予定です. 会場は昨年と同じ,日本橋公会堂(日本橋劇場)で,入場無料です. 我々(百銭会)は,全45曲中の39曲目ですから,おそらく18時か18時半ころの出演だと思います.

今回は,何年か前(2008年に初演)に編曲した「編曲 霧海篪」の再演です. 前回と同じく,尺八独奏は善養寺惠介師です.

前回の「編曲 霧海篪」の録画をYouTubeにアップしてあります. そこそこ多くの人にアクセスしていただいているようですが,私自身,ピッチのずれがどうにも耐えがたくなってきてしまいました. ところが,斉奏だと少々ずれていてもそんなに耐えがたいことはありません. たとえば我が吹き合せ会の練習の録音は,あきらかにピッチはずれているのに,それなりに聞けます. そして実際,「編曲 霧海篪」よりずっとたくさんアクセスされています. 不思議なことですね. 同音ではなくて,完全五度や完全四度などの大きな音程を使っているのが,ピッチのずれを許容できない原因でしょうか. 今度は,ピッチ合せによくよく注意をして,本番に臨みたいと思います.


2013.01.28

フルート尺八のデビュー

「杜のホールはしもと 第12回 アンサンブルコンサート」が無事に終了しました. ずいぶんとミスをして,何回も冷や汗をかきましたが,それでも破綻するところまではいかずに済みました. 結果として,評価は悪くはなかったようです.

今回のステージで,聴衆の興味をもっとも引いたのは,やはり「フルート尺八」でした. 先日, NHK でオークラウロが紹介されたことも関係があるのかも知れません.

この楽器では,クラシックの,エルガー作曲「愛のあいさつ」を演奏しましたが,本物の尺八で吹いた他の曲よりも,「一番尺八らしかった」との感想をあちこちから聞きました. 不思議なものです. もっとも,「春の海」は宮城道雄がそもそも洋楽のニュアンスを取り入れて作曲したもので,実際,フルートやバイオリンでも演奏されている(しかも宮城本人が伴奏を担当)くらいです. ですからできるだけ尺八臭さを出さないように心がけました. また,「あの日にかえりたい」も「灰色の瞳」も,「尺八だけどこんなに吹けるぞ」という気持ちで,あまり尺八臭さは出さないで吹きました. それに対して「愛のあいさつ」は,「本体はフルートだけど吹き口は尺八だからこんなこともできるぞ」ということで,逆に尺八の技巧(顎でのメリカリ,ユリ,など)をできるだけ取り入れました. だから,一番尺八らしく聞こえたのがフルート尺八の「愛のあいさつ」であったのは,狙いがあたったとも言えるわけです.

「どうしてフルートを縦に吹くの?」と思われたかも知れませんが,「尺八にたくさん指孔をあけてキーをつけた」のでもあるわけです. 正確に言えば,「金属製のベーム式キーシステム付き多孔尺八」ということにでもなるでしょうか. 楽器の本質は発音方法ですから,やはり「尺八」ということになります. 尺八の特性を持ちつつ,西洋のフルートで開発された制御機構(ベーム式キーシステム)を取り入れたわけです. これが,西洋のフルートと日本の尺八のどっちつかずの楽器で終わるのか,どちらをも超えた楽器となるのかは,演奏者の腕と演奏する曲によるのでしょう. 私ももう少しこの楽器を使ってみようと思います.


2013.02.02

アンサンブルコンサートのYouTube

「杜のホールはしもと 第12回 アンサンブルコンサート」の様子をYouTubeにアップしました. ご感想,ご意見,アドバイスなどいただけたら幸甚です.
TKB52 春の海/あの日にかえりたい/愛の挨拶/灰色の瞳

全4曲の総ての曲で,ミスやヘマがあります. 走ってよろけて躓いて ... ,聞きなおしてみると散々な演奏ですね. しかしステージの上ではミスやヘマは一瞬のことで過ぎ去ってしまい,拍手なんかいただいたり終わってから褒められたりすると,なかなか良い出来だったのか,なんて思ってしまいます. いやあ,なかなかそんなに甘いものではありません(^^;)


2013.02.09

白隠展

渋谷の東急Bunkamuraの白隠展に行ってきました. これまでに複製(カレンダーなど)やテレビなどで何度も見たことのある禅画や書がたくさんありました. しかし,実物を見るのは,そしてこんなにたくさんのものを一度に見るのは,初めてのことです.

絵には賛が書かれているのですが,昔の私なら,それを文字として認識することはかなり困難でした. ところが,今日はそこそこ読める. 一部の文字が読めれば,元のお経を思い出して,他の部分も読める. なんだか嬉しくなりました. 賛と合わせて画を見ると,白隠さんの表そうとしたことが,ある程度はわかる気がしました.

でも,他の人たちを観察していると,ほとんどは賛にまでは目をやっていないようです. しかも,作品の間近まで近寄って,部分を見ただけでさっさと次に移動する. これではもったいないと思うのですが. 私は一歩下がって,全体が見られる位置から,じっくりと鑑賞してきました. おかげで,3時間以上もかかってしまい,けっこう疲れました(^^;)

見終わって,ミュージアムショップを覗くと,なんと! 「法林寺 濱納豆」があるではありませんか. 法林寺の濱納豆が白隠さんと関係があるとは知りませんでした. ちなみに,濱納豆の法林寺は臨済宗ですが,かつての虚無僧寺「普大寺」の住職の墓のある法林寺は浄土宗で,その山門近くにある濱納豆は法林寺濱納豆とは別の濱納豆です. 「普大寺」の方の濱納豆は生姜味ですが,法林寺濱納豆は山椒味で,これはこれで私は好きです. 白隠さんと関係があるのなら,今度からはこっちの濱納豆も贔屓にすることにします(高血圧には悪そうですが).

それにしても渋谷はやかましい街です. ここ25年ほどめったに渋谷には行かなかったのですが,いつのまにこんなひどい街になってしまったのでしょう. 「白隠展」がこんな街で開かれるのを見た白隠さんは,一体何と言うことでしょう.

さて次は円空さんを東京国立博物館に見に行くつもりです.


2013.02.22

バックナンバー

5年前のちょうど今頃,「バックナンバー」という同じ見出しの記事を書きました. 前の職場から現在の職場に移るに際して,日本音楽学会の学会誌を引き取って下さる方を探す記事でした. 今度は,いよいよ退職するに当たって,下記の資料を引き取って下さる方の募集します. 他の資料はほとんど処分しましたが,なかなか捨てきれずに残ったものです.

情報処理学会 研究報告 音楽情報科学 MUS
No.1 (1993年4月) ~ No.79 (2009年2月)
日本音響学会音楽音響研究会 MA
Vo.1, No.2 (1982年11月) ~ Vol.17, No.8 (1999年3月)

この他に任意団体時代の音楽情報科学研究会の会報も1式ありますが,こちらは既に引き取り先が決まりました.


2013.03.20

虚無僧のテレビ番組

上に書いたバックナンバーは,結局,すべて廃棄処分としました. 他にも多くのものを廃棄せざるを得ませんでした.

上記資料もさることながら,それよりももっと廃棄が悲しいものがありました. およそ1/4世紀にもわたる学生たちの卒業論文です. でも,とうてい自宅に保管する余裕はありません. 涙を呑んで (; ;) 処分しました. 卒業生のみなさん,ごめん _o_ なさい.

ところで,処分しようとしたものの中に,10年前のテレビ放送を録画したCD-ROMを発見しました. 2002年9月3日,テレビ東京のニュースアイで放送された <今によみがえる「虚無僧」> という番組です. 私(駆け出し虚無僧)と,名古屋の牧原さん(本職虚無僧),百銭会の先輩の堀口さん(定年退職虚無僧)の3人が登場しています.

うっかり棄てるところでした. せっかく見つけたので,YouTubeにアップしました.

>> http://youtu.be/BFJCtm6fbek

かなり恥ずかしいのですが,10年も前のことなので :p まあいいか,ということで. 尺八もまだまだ下手でしたが,喋っていることがもっと恥ずかしい. やってることはもっともっと ......

なお,番組の中で私がビールの大ジョッキを飲み干していますが,けっしていただいたお布施で酒を飲むわけではありません. 私がいただいたお布施はいつも,交通費などを差し引いて上で,その時にお世話になったお寺へのお布施にしてきました. ちなみにこの時のビールは,取材班が支払ってくれました(私は,取材の打ち上げだと思ったのでしたが.まさか放送されるとは). 番組を見ると,いかにもお布施でビールを飲んでいるとしか見えませんね (^^;)

ところで,番組の中で(時刻表示 5:28,動画の先頭から 02:40 あたり)に松戸市立博物館所蔵の絵が出ます. お寺の前に虚無僧が二人いるのですが,その寺の門には「葷酒可許入山門」と書いてあります. 「葷酒不可許入山門」でないのは,絵師のミスなのでしょうか(何しろ虚無僧ですからねぇ). これを発見したのは私ではなく,この番組のディレクターでした. 彼は中国人なのですが,日本に留学していて,その時,品川の禅宗の寺に住んでいたんだとか. 恐れ入りました.


テレビ番組のことをもう一つ.

5年ほど前に放送されたテレビドラマ「浅見光彦シリーズ:喪われた道」が再放送されます. 来週の3月27日(水),PM2:58 ~ 4:50,フジテレビです.

これは内田康夫の推理小説「喪われた道」を原作としていて,虚無僧が殺される話です. 我々にはなじみの深い伊豆の修善寺・旭瀧,瀧落之曲,などがキーワードになります. 虚無僧研究会本部の法身寺でのロケには,百銭会がエキストラで出演しています. ただし,みな天蓋を被っていて,顔は見えません. なお,修善寺を歩いている虚無僧の団体は百銭会ではありません.


YouTube 関係で,もう一つ.

YouTube にアップしてある私の動画(動画がなくて音だけのものが多いですが)のいくつかを,まとめてみました.

>> 演奏目録


2013.03.23

私の卒業論文(^^;)

上に,四半世紀分の学生の卒論を捨てた,と書きました. ところで,私も卒業論文(^^;)を書きました. 今年度,「紀要のようなもの」の編集委員をさせられていたので,頁数かせぎの埋め草です. 私の「卒論(もどき)」は印刷もされていません(いまだに)から捨てることもできませんが,さっさとここに公開します.

最後の勤務校(横浜)に来るまでは,情報関係の科でしたから,学生の卒論も私が書いた論文も,みな技術系のものでした. しかしここ(横浜)はそういうところではありません. それでまあ,こんなものを書いた次第です.

どうせ正式な「紀要」ではないから論文扱いにはならないし,従って論文といえるような程度のものでもないし,定年退職の私にとってはいずれにしてももうどうでもいいから,発行前(印刷前,というより編集会議前)ですが,公開してしまいます.



>> 「ジャズの街・横浜」をめぐって

ジャズは私にとってはあまり馴染みのない音楽ですが,横浜といえばジャズ,と言われます. そのジャズと港湾(勤務校がそいういうところなので)との関係を,適当に論じてみた次第です. まあ,私がこんな職場にいたことがある,という記録のようなものです.

昨日が学生の卒業式でした. さて,私もこれでおしまい,とします. 今後は,尺八・音楽・禅の勉強を進めていきたいと思っています ……,が ……,その前に物の整理と生活習慣の修正が先決問題です.


2013.04.08

一万時間

ついに私は,「無職」となりました. したがって,これまでよりは本格的に尺八に取り組めるものと思っています. そこでとりあえず,「尺八一万時間練習」の計画を立てました.

「一万時間の法則」というのがあります. 一万時間くらいは練習しないとどんなものでもものにはならない,逆に一万時間練習すればある程度のものにはなれる …… 少々眉唾な話ですが,一概にでたらめな数字でもないと思います. ビートルズやモーツァルトが世に認められるまでに1万時間かかった,ということです. しかしそれより,「石の上にも三年」とか,坊さんになるための修行も三年くらいだし,そういうことを考えると納得できます. 一日を9時間とすると,3年でおよそ一万時間になります.

私が尺八を始めてから今までに練習した時間の累積を推定すると,たかが3千時間か4千時間程度のようです. 暇な時期と繁忙期,気持ちの乗っていた時期とやるきの失せた時期などでもちろん違いますが,およそこんな程度の練習時間を15年ほどです.

そこで,これからとにかく,あと7千時間の練習をしようと思います.

実質的に出勤しなくなって,すでに2週間以上が過ぎました. 出勤はしないのに,なんだか結構忙しくしています. それでもなんとか時間を作って,「一万時間」を思いついてからのこの2週間,1日の練習時間の平均はなんとか3時間以上をキープしています. このペースでいけば,およそ6年後には累積1万時間が達成できるかな,と思っていますが,まあ,無理でしょうね (^^;) …… でも,とりあえずそういう気持ちで頑張ろうと思います.


2013.04.16

一万時間(2)

「尺八一万時間練習計画」 …… ,毎日3時間以上の練習をするのは,そう楽ではありません. 仕事をしている間だったら,まず無理な計画でした. 無職になっても,なかなか思い通りには行きません.

有職時代の平日は,朝は早めに出勤して10~20分,昼休みに20~30分 吹けたり吹けなかったり,たまに夕食が終わってから少し吹ける時もあった,という程度でした. そこでまずは,これまでの朝・昼・晩の音出しを各々1時間づつやる,という目標を立てました. それがうまくいけば,これで1日3時間です. しかし,なかなかそうはいきません. 実情は,それだけでは平均2時間にも満たない程度です.

時々,公民館(横浜では「地区センター」)の部屋を借りて,自宅で足りない分を補っています. 自宅では集中して思う存分吹くことはできませんが,音の出せる部屋を借りればいくらでも音が出せますし,そこでは他にすることもないので,尺八に集中できます. 現在,一日平均3時間をなんとか維持できているのは,公民館のおかげです.


2013.04.19

福島の桜

17~18日,福島に桜を見に行ってきました.

というわけで,充分に桜を堪能できました. 大河ドラマの影響で,もっと人出があって大変かと思いましたが,平日だったことと開花予想があまり当たらなかったせいか,大した人出ではありませんでした. 我々にとっては良かったのですが,もしかして放射能のせいだとしたら,残念で悲しいことです.


今回,何か所もの桜を見ましたが,その中でもっとも気持ちの良かったのは,石川町の桜でした. 特に変わった桜,というのではないのですが,街中を流れる川に沿って,いろいろな桜が見事に並んでいます. 川には鯉(錦鯉も)が泳ぎ,鴨が浮かび,しかしいわゆる露店は見当たりません. 町の人たちが本当に桜・自然を愛しているのが伝わってきます.

江戸時代には「桜谷」と呼ばれていたそうですが,明治以降衰えたのを,昭和になってから再興したのだとか. これまで外に対して宣伝はあまりしてこなかったが,一昨年の大震災・原発事故からの復興のために,宣伝を始めたとのこと. まだそれほど知られていないので,たいした数の観光客はいないようです.

この観光が復興の役に立つのは嬉しいことですが,桜を楽しむというところからすると,あまり有名になって,観光客が押し寄せるのは嬉しくないですね. 伊豆・河津の河津桜も,昔はとても気持ちの良いところでした. しかし有名になるにしたがって人出が増え,今では,所狭しと露店が並び,鳥だのサザエだのを焼く臭い・煙が人ごみの中をただよって,風情どころではありません. そうはなって欲しくないようにも思います.


先週は田舎で法事,今回の福島旅行,明日からまた出かけます. 尺八一万時間計画は危機的状況です (^^;)


2013.04.21

浜松

浜松での卒業生たちが,還暦と退職のお祝いの会をしてくれました. もう20年以上も前の学生たちなのに,本当に嬉しいことでした. しかも,ちょうど私の61回目の誕生日 …… . ただ,ちょっと羽目を外して飲みすぎたのは失敗でした (^^;)

せっかくなので,リッチにアクトシティ(オークラアクトシティホテル浜松)に泊まってみました. アクトシティは,バブルのころに計画して,作っている間にバブルが崩壊したのでした. おかげで,私が浜松にいる間には完成しませんでした.

泊まった部屋は38階の,南向きの部屋でした. 浜松の街が見下ろせ,はるか彼方まで見渡せます. 少し天気が良くないのは残念でしたが.



せっかく浜松に行ったので,久しぶりに法林寺(成子の)に行ってみました. ここの墓地には,虚無僧寺「普大寺」の開祖の墓があります. 墓前で,3曲ほど献笛してきました. かなりひどい二日酔いで,頭の中はまだ真っ白だったので,吹き始めた4曲目を吹き終えることができず,異常終了してしまいました (^^;;)

お土産に,もちろん「濱納豆」(法林浜納豆の法林寺は,この法林寺ではありません)を買いました. 先日,京都旅行をした家内が,大徳寺の真珠庵で「大徳寺納豆」を買ってきてくれました. 食べ比べてみます.



2013.04.24

1万時間(3)

件の「尺八一万時間練習計画」ですが,さて,尺八を毎日3時間吹くといっても,実際,何をするのか,ということになります. 私は,次のような練習をしています.

今のところ,練習時間の半分かそれ以上がロングトーンです. 午前中の練習はこればかりです. 公民館(カラオケ付きの場合は別)を借りた時も,少なくとも最初の1時間はロングトーンです. 1日に1時間しか吹けなかった日は,結局ロングトーンだけということになります.

ロングトーンについては,あらためて紹介します. 音階練習も,あらためて紹介しようと思います.

本曲は,朝はロングトーンなどが終わってからちょっと吹くことがある程度で,主に晩に吹いています. ロングトーンやカラオケは地塗りの調律管(西洋音階に調律されている楽器)でやりますが,本曲は,主に地無し管(長管)で吹いています. 本曲は10分もかかる曲が多いので,5・6回(あるいは5・6曲)も吹けば1時間になってしまいます.

カラオケは,知っている曲を耳で聞きながら適当に吹くだけですが,意外と練習になります. しかし,ただ気持ちよく吹いているだけではあまり訓練にはなりません. 録音して聞き直してみると,いろいろなことがわかります. 最初は,自分の音にうんざりするかも知れませんが (^^;)


2013.04.26

1万時間(4)

さて,今回は,私のしているロングトーンについて,紹介します.

ロングトーン(音出し)はつまらないと言えばつまらないのですが,でも,ある時突然,びっくりするように良く鳴り始めることがあります. その時は,まるで悟りでも開いたように(悟りを開いた経験はないのでわかりませんが ^^;) 感じます. 一音成仏(いっとんじょうぶつ)という言葉がありますが,「これか!!」と感動します.

ただ,本当の悟りも,一旦悟ったからといってその悟りが永続するものではないそうです. それと同じで,ある時よく鳴ったからと言っても,翌日になれば,あるいはもう次の一瞬には,また鳴らなくなっています. だから,翌日もまた同じようにロングトーン……です.


まずは,とりあえず音を出します. とにかく良く鳴るポイントをさがします. 尺八の当て方,当てる位置,当てる強さ,唇の形(アンブシャ),唇の内側の形,息の使い方,などの微妙なことでまるで変わります. 「昨日は良く鳴っていたのに今日は全然鳴らない」ということはしばしばです. なんとか工夫して,まずは,昨日の鳴りを取り戻します.

音出しは「乙リ――,レ――,ロ――」の順で,一息では一つの音だけとします. 一息というのは,肺の中の空気すべてを使い尽くす,ということです.

音が出たら,高さを確認します. ピッチチューナを睨みながら,正しいピッチになるように吹き方を工夫します.

一息の中で,最初のあたりでピッチが合ったとしても,息が足りなくなってくるとピッチが下がって来るかも知れません. そうならないように,ピッチを保つ訓練をします. 息が弱くなった分だけカることで,ピッチを保ちます. これがとても大切な訓練です.

ピッチと音の鳴りがジレンマに感じることもあります. ピッチを合わせると鳴らなくなり,良く鳴る時はピッチが合わない. しかし,ピッチが合ってしかも良く鳴るところが必ずあります. ピッチが合って良く鳴るところが,一番良く鳴るところです.

なお,ピッチの訓練は,尺八が複数あるなら,調律の最も信用できるものを選びます.

次に,「乙ロ,レ,リ,甲ロ,レ,ヒ,五のハ(あるいはイ);反転」を,やはり一音一息ずつ,ピッチと鳴りを確認しながら,吹きます. 幹音「乙ロ,ツ,レ,チ,リ,甲ロ,ツ,レ,チ,ヒ,五のハ(あるいはイ);反転」も同様にします.

ここまで,私の場合,だいたい15~20分くらいかかります. 私は,これを1尺8寸(D)管,1尺6寸(E)管,2尺4寸(A)管の3本でやりますから,これだけで1時間くらいになります.

一息は,なるべく長く伸ばせるように練習します. 最初は1音(1息)10秒程度,慣れてきたら,30秒を目標にします.

ロングトーンの間は,その音のことだけを思います. ひたすら,「ロ―」とか「ツ―」とかと念じます. 坐禅で一息毎に「ひとーつ」「ふたーつ」と数える数息観(すそくかん)と同じです. そのうち,自分と音の区別が付かなくなってきます.

私は,会場を借りてロングトーンする時は,たいてい歩きながら吹きます. 歩きながらの方が,雑念が消えて,余分な力が抜けて,吹くことに集中できます. 禅道場では,坐禅の合間に「経行(きんひん)」ということをします. 経行は歩行禅とも言われるように,坐禅する代わりにひたすら道場内を歩き回ります. 歩きながらのロングトーンは,これと同じかと思っています. (別に,虚無僧だから歩きながら吹く,ということではありません ^^;).


2013.06.22

本が捨てられない

毎日の仕事に行かないようになって(つまり最後の勤務校の卒業式があってから),もう三ヶ月になります. しかし,さっぱり諸々のことが捗りません. このページの更新がままならない言い訳にするわけではありませんが(^^;)

職場から持ってきたもの(ほとんど本の類)の整理すらできないでいます. 部屋は足の踏み場もないような状態です. もともと自宅には新たな物をおく余裕はありませんでした. だから,まずは不要な物を捨てなくてはなりません.

とりあえず,時代遅れになった実用書のような,あきらかに価値のなくなった本,用のない本は捨てました. しかし,そんなことではさっぱり追いつきません.

本とは不思議なもので,もう用はないだろうと思って捨てたりすると,何かの拍子に「あっ,これはあの本にあったな」などと思い出して,悔やむことがしばしばあります. だからそうならないように,次は,持っていることを忘れているような本や,何が書いてあるのか覚えていないような本を捨てることにしました. でも,いきなり捨てたのでは本に申し訳ないから,捨てる前に,ちょっとだけでも目を通そうと思いました. そこで,そんな本をトイレに持ち込んでおいて,座った時にちょっと目を通して,それから捨てることにしました.

ところが困ったことに,あらためて目を落としてみると,これがどれもなかなか面白い. それはそうです. もともと面白いと思ったから買った本だったのですから. 結局,捨てられなくなって,また本棚に戻す本が続出です. おまけにトイレの時間がベラボーに長くなって,家人に迷惑をかけている次第です.

トイレの中で読んだ,そんな本の一節に,こんな話がありました. ある人がある老女を訪ねて行ったところ,彼女はたくさんの履きつぶされてボロボロになった足袋を繕っている. 訪ねた人が驚くと,老女は,さすがにこれはもう履けない.けれども,痛んで汚れたまま捨てたのでは申し訳ないから,繕ってから捨てるのだ,とのこと. この本の趣旨とは違いますが,これはいい話です. この本は,20年ほど前に買って,すっかり忘れていましたが,これで思い出してしまいました. これでまた20年は捨てられないことになってしまいそうです. 現に,この文を書くために,わざわざトイレ(数日前に目を通したその本は,まだトイレです)に行って確認してきました.

そんなわけで,本はなかなか減らず,足の踏み場はできず,尺八の練習にも支障をきたしている状況です(^^;;)


2013.07.10

1万時間(5)

最近,ロングトーンをしながらいつも考えていることは,自分のしている尺八の音の出し方を,いったいどうやって他人に伝えたらいいのだろう,ということです. 禅の悟りは,言葉では伝えられない(不立文字)と言われます. たかが尺八の吹き方ですから,禅に比べたらそうたいそうなことではないのかも知れませんが,それでも,なかなか伝える方法が見つかりません. 逆上がりのできない子供に,いくら言葉で説明したって,それですぐにできるわけではありません. 言葉にすると,かえって誤解されたりしそうな気もします.

それでもあえて,メモを書いてみます. とにかく自分のしていることを内省した結果です. これでいくらかでも伝わるでしょうか. それにしても,これがすべての人に通用するのかどうかはわかりません. その前に,そもそも,私の音の出し方そのものが正しいのかどうかは,もっとわかりません. 鵜呑みにしないで,一つのご参考までに.

  1. 唇を軽く閉じる
  2. 唇(下唇)を左右に引く(笑顔のようになる)
  3. 尺八の管尻を高くした状態で,尺八を唇のところに持っていく
  4. 上唇と下唇に境目に,尺八のエッジ(吹き口の薄くなっている部分)をあてがう
    あるいはむしろ,エッジの両側のへりを上下の唇で軽く挟む
    上唇はエッジに軽く被さり,触れる
  5. 尺八を顎に圧しつけたまま,管尻を下げる
    唇は左右に引いたまま
  6. 唇の力を抜く
    しかし,歌口の下部が顎を押しているから,唇は完全には戻らない
    したがって,エッジの前のあたりの下唇は,少し左右に伸びて,薄くなっている
  7. ここまでできた下唇は,尺八に固定されたもの(楽器の一部)と考える
    息継ぎなどで尺八が顎から離れた後も,一瞬でこの状態に戻せるように,この状態を覚えておく

  8. 上下の歯は,舌が間を通る程度に隙間を作り,前後が揃う位置に置く(下顎を少し前に出す)
  9. 「小鼻の真下あたり・犬歯の少し内側あたり」で,上下の唇を少し強く閉じる
    ただ上下に圧すのではなく,口の内側に向かって力を加える
    「小鼻の真下あたり・犬歯の少し内側あたり」の上下の唇は,上下の歯の間に引っ張り込まれるような感じがする
  10. 「小鼻の真下あたり・犬歯の少し内側あたり」(の中央部寄り)の上唇を,小鼻の方に引っ張り上げる
    唇に釣り針をひっかけて,それを小鼻の上あたりの筋肉で遠隔操作するような感じ
  11. 上唇の中央部を,内側を外側にめくり上げる
    下顎を少し前に押し出すような感じがする
    吹きだす気流は,この結果,少し上向きになる

2013.09.04

暑い夏でした

あまりにも暑くて,とてもパソコン操作をする気にはなりませんでした. なにしろ私のパソコンのある書斎は,クーラーがありません. しかも南と西から陽が入る所ですから,たまったものではありません. 私はとりあえず無事でしたが,パソコンが壊れてしまいました. 今は,一旦リタイヤさせたパソコンを引っ張り出して,騙しながら使っています. そんなわけで,このページの更新は,そろそろ二月ぶりになります.

今年も,田舎の空き家になった家で,電気とガスの無い生活をして来ました. 田舎にいる間に,我が家の菩提寺,父の実家の菩提寺,母の実家の菩提寺,家内の実家の菩提寺,私と同じ年に生まれて15年間一緒に生きた猫の生家(お寺です)の5ヶ寺で,献笛をして来ました. 無事に還暦と定年退職できたことへの御礼のつもりです.

越中・八尾の「おわら風の盆」に行ってきました. 20何年か前から,いつか行きたいと思いつつ,9月初めは夏休み後の授業の初っ端なので,休むわけにはいかず,ついに今年になってしまいました. 最終日の3日の朝,バスで出発し,普通の観光客の帰った後の深夜1時まで,というツアーでした. 車中泊の強行軍で少々疲れましたが,観光客向けではない,本物の風の盆が少しは感じられたように思います. 暗い静かな中に,電気など一切通さない三味線と胡弓の音が響きます. 現代の喧噪の中とはまるで違う,昔の静寂の中での虚無僧の音もこのように響いたのではないか,などと思いながら,存分に楽しむことができました.

さて,風の盆も終わったことだし,いくらなんでもそろそろ涼しくなってほしいものです.



2013.09.10

アーカイブ

やっとベラボーな暑さがなくなって,PC操作もする気になってきました. 今頃ですが,昨年分のこのページを,アーカイブにしました.

東京オリンピック

東京五輪が決まったとかで,世間では大騒ぎしているようです. この前の東京五輪は,私が小学校6年生の時でした. 高度経済成長の象徴のように語られ,誰もそのプラスしか覚えていないようですが,その陰では公害問題など大変なことが起きています. 今回の東京五輪も,大震災,とりわけ原発・放射能の問題を覆い隠すために使われなければよいのですが. 新聞やテレビは,放射能の話題はすっかりどこかに消えて,五輪の話しばかりが賑やかです. これがそのまま7年間続くとしたら,大変なことです.

スポーツにも経済にも興味の無い者としては,‥‥‥.


2013.09.16

近畿を中心に大きな被害を出した台風(18号)が,あっという間に去って行きました. 我が家(横浜)では特に被害はなく,植木鉢が一つ転がって,植物が一本折れただけでした. 台風が去ってやや秋らしくなったな,などと,呑気なことを言っています.

秋と言えば神社のお祭りです. 台風がやってくる直前の一昨日,14日(土),今年も近くの神社の例大祭の奉納演芸会に参加しました. 今回は,エレキベースと尺八の二人だけという,微妙な組み合わせで演奏しました. ヘッドセットマイクを新調し,エフェクトをかけてもらったので,そこそこいい気持ちで吹けました. ただ,調子に乗って余分な繰り返しをしたおかげで,やってる方も聞いている方も,終わりの方は疲れちゃったみたいです(^^;;)

>> youtube:下永谷神明社平成25年度例大祭奉納演芸大会
(コーヒールンバはyoutubeにありません).

ところで4週間後には,下記のイベントで虚無僧をすることになっています.
>> 神楽坂まち舞台・大江戸めぐり

だから今度はこっちの練習をしないといけないのですが,なかなかそのスイッチが入りません. まあ,昨日は一昨日の「反省会」の二日酔い,今日は「台風」という口実はあるのですが. 実は,私の感覚はまだ,「とおきょおブギウギ~」などという感じのモードになっていて,なかなか虚無僧用のモードに切り替えられないのです. 私の音楽感覚のモードの切り替えには,数日はかかるようです. 以前は,尺八を持ち替えるための身体的感覚の切り替えだけで数日かかっていましたが,それは今はすぐに対応できるようになりました. でも,心の切り替えは,まだまだです.

秋から冬は,まだまだ出番が続きそうです. 現在のところ,下記のようなものが予定されています.

東戸塚地区センターまつり
10月27日(日) 14:10~14:40
会場:横浜市東戸塚地区センター 体育室
曲目(予定):大和楽,紫鈴法,薩慈,ほか
尺八吹合せ会有志
港南区区民文化祭
11月2日(土) 13:00~18:30(出演5分,詳細未定)
会場:港南公会堂(横浜市港南区日野,港南区役所5F)
主催:こうなん文化交流協会
曲目:根笹派錦風流「松風」
虚無僧追善供養尺八献奏大会
11月23日(土) 法身寺本堂(新宿区原町)
(出演計画中,曲未定)
杜のホールはしもと アンサンブルコンサート
1月25日(土)
会場:杜のホールはしもと(橋本駅北口 ミウィ橋本7F)
曲目(予定):オルフェの唄,アヴェ・マリア,スカボロー・フェア,ほか
TKB52
三曲歌ざんまい
2月22日(土)
会場:日本橋公会堂
(曲未定,新たに編曲予定)
百錢会有志


2013.09.21

袈裟新調

虚無僧用の袈裟を新調しました. これまでは,臨済宗用の絡子(らくす)を使っていました. 絡子とは,一番小さい略式の袈裟のことです. 絡子は三着持っていますが,一着は法身寺の和尚様(虚無僧研究会会長)経由で買っていただいたもの,もう一着は得度した時に頂いたものですが,実はまったく同じものでした. もう一着はパフォーマンス用に自分で買った夏用のものです. しかし,絡子では虚無僧用としては少々小さくて,やはりパフォーマンスには,イマイチでした.

今回,少々本格的な虚無僧のパフォーマンス(10月13日の神楽坂)をすることになったので,これを機会に,もう少し見栄えに良いものを新調することにしました. しかし,舞台衣装のようなインチキな袈裟は付けたくありません. 限りなくコスプレに近いとしても,本物の袈裟を使いたい.

臨済宗では,絡子より大きいものに,大掛絡(おおがら)と言うものがあります. しかしこれは,紐の部分が長すぎて(絡子でも同じことですが),虚無僧の袈裟の掛け方をすると,どうもうまくありません.

臨済宗の大掛絡に相当するものを,曹洞宗では大絡子と言うそうです. 今回,この大絡子を手に入れました. 臨済宗の大掛絡に比べるとやや小ぶりですが,それはさておき,紐が短くて,虚無僧用にもって こいです.

ただ,たたみ方が臨済宗と逆なので,ちょっと戸惑います.

浅草・稲荷町には何軒かの法衣店がありますが,臨済宗の法衣店はありません(そもそも関東には臨済宗の法衣店がありません). 曹洞宗の法衣店は稲荷町にもあります. 中野法衣店です. この袈裟は,ここでわざわざ縫っていただきました.


2013.09.22

風の盆

ちょうど20日前の9月3日,越中・八尾の「おわら風の盆」を見てきました. 今日は,私の地元,横浜の上大岡で,風の盆のイベントがありました.

横浜近辺の,おわら節愛好家たちの集まりですが,なかなかうまい,雰囲気の出ているグループもありました. しかし,踊りや演奏・歌のうまい下手の前に,この喧騒の中ではどうにも残念です. 八尾で何が良かったのかと言えば,一番は,静寂の中を響いてくる,あの音です. そして,暗闇の中に幽かに浮かび出るあの踊りです.

まあそれでも,それなりに楽しめました. 胡弓の代わりに尺八が登場するのも,本場ではない所以ですね(^^;)



2013.09.26

先日(9月中旬)の台風18号では,私は特に被害も受けず,神明社の演奏も無事にこなすことが出来ました. しかし,上述22日の「風の盆」で,どうやら風邪を拾ってしまったようです. おまけに翌23日は,藤沢の白旗神社で行われた奉納中秋演奏会(善養寺師も出演)に行ってきました. 境内の屋外で行われましたが,雨が降れば中止ですが雨は僅かにぱらついただけで,しかし風がとても強く,さすがの善養寺師もかなり苦労しておられました. 本人曰く「譜面は飛ぶは音は途切れるは,近年では最悪のコンディション‥‥」とのこと. 演奏も大変そうでしたが,聞いている間に冷え込んできて,風邪は進んだかも知れません. 正確には,今のところ咽頭炎で,咳も出ず,声も普通のままですが,どうも調子が良くない. これ以上悪化しなければいいのですが.

来月13日は神楽坂の本番です. その前にしっかり快復させて,練習をしなくては‥‥‥.


2013.10.13

神楽坂・虚無僧

この秋二つ目のイベント,神楽坂での虚無僧が無事,終了しました. 天気は絶好,体調も完全に快復し,助かりました. 人出は大したもので,我々の写真もたくさん撮られました. (先頭が私です).

出来はそこそこ良かったと思いますが,それなりに疲れました(^^;). 30分を3回,歩いた距離は大したことはないのですが,ゆっくり過ぎて,逆に疲れたのかも知れません. さっさと歩くか止まっているかの方が,疲れないような気がします. それと,とにかく大きい音を出そうとしたのでも疲れたようです. すべて終わって帰りの電車で気づいたのですが,唇が痺れていました. 5人の虚無僧の音を合わせることにも,気疲れしました. 発音のタイミングは先頭の私に合わせることになっていましたが,後ろの音が結構ゴチャゴチャしていて,なかなかタイミングが取れませんでした.

今回のイベントは初めてのものだそうですが,とても大がかりなもので,なかなか楽しめる内容だったと思います. いろいろな演奏・パフォーマンスをあっちこっちでやっていましたが,私自身は自分の出番があるのであまり他が見られなかったのは,残念でした.



2013.10.21

舞台で虚無僧

今度の日曜日,10月27日は,東戸塚地区センターの「センターまつり」です. わが「吹合せ会」は,14:10~14:40の予定で,舞台で演奏します. 曲目は

  1. 根笹派錦風流「松風」…私が一人で,虚無僧姿で舞台を歩きながら吹きます.
  2. 神如道「大和楽」…私以外の4人での斉奏.私はその間に着替えます.
  3. 京都・明暗寺伝「紫鈴法」…以後は私を含む5人の斉奏
  4. 博多・一朝軒伝「薩慈」
  5. 博多・一朝軒伝「吾妻の曲」
という予定です.

その1週間後,11月2日(土)は,横浜市港南区の港南公会堂で「港南区区民文化祭」があります. 13:00~14:00の音楽部会のステージに私も出演し,虚無僧で「松風」を吹きます. センターまつりの出し物とまったく同じで,しかもその一曲だけです. 私以外の演目は,私の前が大正琴の合奏,私の次が筝曲,その後ピアノがあって,最後はジャズバンド. なんとも支離滅裂なプログラムではあります(^^;)

この二つのイベントが終わると,次はいよいよ虚無僧研究会の献奏大会(11月23日・法身寺)です. 今年は,根笹派錦風流「調・下り葉」の本調子と裏調子の合奏で申し込みました(私が裏調子). 虚無研ではいつも独管でしたので,今回が初めての合奏です.

国際反戦デー

そういえば今日は10月21日,「国際反戦デー」です. もうだれも覚えていないのかも知れませんが.


2013.10.29

アマゾンプライム電話0120899280

クレジットカードの利用明細書が届きました. その中に,わけのわからない「アマゾンプライム電話0120899280 3900円」というのがありました. 家内に指摘されて,青くなって慌てて調べました.

いつの間にかアマゾンプライム会員とやらになってしまっていたようです. その年会費でした. そんなものまったく身に覚えがありませんから,なんだか詐欺のような気がします.

慌てて会員登録を解除したら,この分は返金されるそうです. しかし,気づかなかったら,このままお金はとられたままになるわけです;今後毎年.

まったく怖い仕組みです. 昔は「いつもニコニコ現金払い」だったのに,今ではインターネット+クレジットがあたりまえで,そうでないと何でも手に入れにくくなってしまっています. まだ私の頭もそこそこはっきりしていますから一応大丈夫ですが,そのうち大変なことになるのではないかと,心配になってしまいます. 私でさえこうなのですから,このディジタルディバイドの時代,年寄りはネットとクレジットの餌食にされるのではないかと ……


2013.10.31

仙厓展

出光美術館で催されている「仙厓と禅の世界」に行ってきました. 仙厓和尚は,博多の聖福寺の住職をしていた人で,ユーモラスな禅画で有名です. 有名なところでは,「坐禅して人が佛になるならば」という賛のある蛙がにやりと笑っている画,など.
  >> 出光美術館コレクション「仙厓」

左の画は,百人の老人を書いた画に賛のついた「百老画賛」の一部. 賛には「百人の 死そこないや 明の春」とあります. なんだか酷い言いようですが,老人は,みなそれなりに楽しそうな顔に見えます. ところでこの老人たちの頭の連なる中に(左上),虚無僧の天蓋としか思えない物が見えます. 博多には,一朝軒という虚無僧寺がありました(一朝軒は,今でも聖福寺の塔頭として存在します). では,この天蓋の主,一朝軒の虚無僧なんでしょうか,しかも年寄りの.

仙厓さんのことは少しは知っていたつもりでしたが,全然認識不足でした. 一番驚いたのは,達磨画賛の「直指人心 見性成佛 更問如何 南無阿彌陀佛」です. 達磨画に「南無阿弥陀仏」とは. 禅浄双修…

仙厓さん,ますます好きになりました.



2013.11.02

虚無僧パフォーマンス終了(^^;)

本日,港南公会堂の港南区区民文化祭に出演して,虚無僧姿で根笹派錦風流「松風」を演奏してきました. 聴衆の反応は悪くなかったと思うのですが,残念ながら会場の響きはよくありませんでした. 先週の東戸塚地区センターの体育館がとてもよく響いたので,今日は,舞台で一発目の音を出したとたん「あ,こりゃ駄目だ!」と思いました. なんとか間違いも失敗もなく最後まで吹き切ることはできましたが,少し悔いは残ります. 吹きながら舞台の上を移動したのですが,歩いている時は尺八が横を向いていて,その間の音が会場に届き難かったようです. 最初に吹きながら歩いて登場するのは良かったとしても,その後,舞台中央で動かずに吹けば良かったかも知れません.

10月13日の神楽坂,10月27日の東戸塚地区センターまつり,そして今日と,虚無僧姿での出番の予定は終了しました. 天蓋と,新調した袈裟がよく活躍してくれました. 11月23日には虚無僧研究会の献奏会がありますが,今回は洋装での献笛となりそうです.

虚無僧研究会の献奏会は,11月23日,東京・新宿区の法身寺(虚無僧研究会本部)本堂で行われます. 午前10時開始,全47曲,終奏予定は17時30分です. 聞くのは無料です. 私は19曲目の出演で,根笹派錦風流「調・下り葉」の表調子と裏調子の合奏をします.


2013.11.06

生死事大 無常迅速

禅の言葉に「生死事大(しょうじじだい)」というのがあります. 生死の問題は人にとって最大の問題で,これを明らかにすることが悟りだということです.

私もほんの少し仏教や禅の勉強をし,坐禅(や吹禅)をして,いつの間にか「死ぬことは怖くはない」などと言って憚らないようになっていました. (プチ)悟りを啓いたような気になっていました. 思いあがっていたわけです.

ところが,それは自分が元気で,自分の死というものに現実感の無い間だけのことだったようです. 自分の死の(ほんの幽かな)現実感が湧いた途端,そんな似非(プチ)悟りはどこかに消し飛んでしまいます.

先日(1ヶ月ほど前),自宅で,したたか酒を飲みました(ベラボーな量ではありません). ところが,いつもの酔っぱらい方と様子が少し違います. 頭の中が暗くなったような感じで,まるで気を失って倒れるようにして,寝てしまいました.

翌朝目覚めて,血圧の測定をしました(寝る時は測定できませんでした). 測定結果を見て,唖然としました.

血圧が低め(普通,飲んだ翌朝の血圧は高くなります)なのは良いとして,心拍数が通常の半分程度,30bpm台になっているのです. 脈をあたってみると,2回に1回鼓動が止まったり,時々2回分続けて止まったりしています. つまり不整脈です. たとえば,●●● ● ●●●  ● ●● ● と,こんな感じです. なんだか,沖縄民謡の太鼓のようです. 2回分も止まると,気が遠くなるような感じがします. 虚血ということでしょうか. このまま逝ってしまうのではないかと,本気で心配になりました.

掛りつけのお医者さんに相談し,紹介状を頂いて大病院に行きました. エコーや普通の心電図では異常は見つかりませんでした. 24時間の心電図を記録するホルター心電図なるものを装着した検査もしました. ホルター心電図を装着していた昨夜,「実験」と称して,熱燗220ml(お銚子2本)を飲んでみました. すると,やはり心拍数は30bmp台になりました. 総合的な結果が出るのは1週間後ですが,さてどういう結果になるのやら.

良寛さんは,「病む時は病むがよろしく候 死ぬ時は死ぬがよろしく候」と言ったそうです. 6年ほど前,まだ20代半ばで癌で亡くなった私の教え子に,彼が亡くなる1ヶ月ほど前の本人も死期を悟っていたらしい時期でしたが,この言葉をメールしてしまいました. その返事は永久に返ってきませんでした. 私の心拍に頻繁に休符が入っている時にこの言葉をもらったら,私にそれを素直に受け入れることが出来るのかと考えると,よく分かりません.

先日見てきた仙厓さんの中に,「鶴は千年 亀は万年 我は天年」という賛がありました. 「天年」とは「天寿」の意味でしょう. 天寿であれば諦めるしかありません.

「諦める」は「明らめる」であり,「明らかにする」ということです. しかし,生死の問題を諦めるというのは,そう簡単なことではありません. そのために坐禅をし,念を棄てる訓練をしているのですが.

とりあえず私は,酒を飲むのは控えた方が良さそうです. というか,酒を飲むのが怖ろしくなってしまいました. もうじき忘年会シーズンが近づいてくると言うのに…… (いや,その前に,虚無僧研究会の懇親会がありました).

なお,「生死事大」は,「生死事大 光陰可惜 無常迅速 時不待人」と続きます. そもそも「酒」なんか呑んでいる暇はない,のかも知れません(^^;)  尺八一万時間達成はいつのことやら(現在の予測では,7年か8年も先のことになりそうです).


2013.11.24

虚無僧研究会 献奏大会

昨日の虚無研の献奏大会,献奏曲は全47曲,献奏者は百名を越していたようです. 懇親会参加者だけでも百名近く,会場の法身寺書院は,限界でした.

私は,今年は独管ではなくて,根笹派錦風流の「調・下り葉」の表調子・裏調子の合奏をしました. 表調子を二人が2尺4寸(A)管で吹き,私一人,裏調子を8寸管で担当しました. なんとか無事にこなせたかな,と思います. 細かく言えば,随所に失敗や至らないところや,難はいろいろありますが(^^;;)
なお,虚無研では(虚無研でなくても)表・裏の合奏というのはかなり珍しい出し物だと思います. ところが今年は偶然,同じ錦風流の「獅子」の合奏もありました.

さて,自分たちのことは棚に上げて,感想をいくつか.

とても素晴らしい演奏も聞けました. 中でも兵庫の上村風穴さんは素晴らしく,聞きほれてしまいました (見かけが私の師・形山睡峰老師にそっくりだから,と言うわけ(^^;)ではありません).

しかしその一方で,そうでもない演奏もありました. どんな演奏がつまらないのか・辛いのか,考えました.

まず,曲の構造がないのはつまりません. 少なくとも,どのフレーズ(≒一息)もみな同じ強さで始まるのはつまりません. 同じフレーズの繰り返しを,まったく同じように繰り返しては,冗長なだけです. つぎに,そのフレーズが単調なのもつまりません. フレーズやフレーズを構成する一つ一つの音にも構造がないとつまりません. 始まりがあり,発展があり,継続があったりなかったり,やがて消滅のプロセスに入り,消滅し,余韻がある. 「楔吹き」はその基本であり,実際には必ずしも楔吹きばかりではないにしろ,とにかく,こういう変化するプロセスがないと駄目ですね. リズムの単調なのもつまりません. 淡々とした一定のリズムもいいものですが,そればかりでは出来そこないのメトロノームみたいなものです. それにリズムというのは「音の長さの組み合わせのパターン」のことだけではなくて,強弱もニュアンスも含めてのものです. つまり,まさにフレーズの構造を支えるパターンということです. 最後に,そして最も重要なことは,音そのもの,あるいは音色. 柔かな音,かそけき音,緊張感のある音,迫力のある音,‥‥. 構造に応じて音色は変わるべきところを,いつも同じでは,つまりません.

以上,自らのことは完全に棚に上げました(^^;;)


2013.11.25

カビ

このところ(って,たぶん2年か3年),着物(和服)をほとんど着ていませんでした. 先日の虚無研の献奏会に何を着ようかとずいぶんと迷った挙句,前日の夜になってから,着物に決めました. 箪笥から着物を出してみて,唖然!  カビています. 比較的カビの被害の少ない方を着て行きましたが,周りの人にはカビ臭かったかも知れません_o_

慌てて風通ししています. 思えば,着物をあまり着なかった数年間,風通しもしませんでした. たとえ着なくても,こういうことはしっかりやっておかないといけません.

それでふと思ったこと;  これまでに習った本曲も,しばしば吹く曲は良いのですが,習ったきりまるで吹いていない曲がたくさんあります. そんな曲には(楽譜にも^^;)カビが生えているのかも知れません. ちょっと風通しするくらいで何とかなればいいですが,完全に駄目になってしまっていたら悲しいです. たまには全曲を吹いてみる,いわば風通しみたいなことをしないといけませんね. 好きな曲・吹きたい曲を吹くだけ,というのでは,いかにももったいない.


2013.11.30

肩の痛い一週間(; ;)

先週の虚無研の献奏会が終わって以来,尺八よりフルートを主に吹いていました. 行きがかり上,フルートを吹く用事が出来てしまったのでした. 昨日それが終わったので,今日からはまた尺八に戻ります(^^;)

ところで,フルートを本気で吹くのは,およそ35年ぶりくらいです. まず,フルートらしい音がさっぱり出ませんでした. 尺八を吹いていればフルートの発音だけは容易,と信じていましたが,そうでもないようでした.

フルートはある意味不自然な姿勢で吹くために,左の肩が凝ってたまりません. 最初は15分続けるのが限界でした;なんとか30分は持つようになりましたが. どうやら,フルートは年寄りには辛い楽器かも知れません‥‥

フルートで肩が痛くなったら,横吹き用の(って,フルート本来の)頭部管を抜いて,縦吹き用の尺八型頭部管(代用オークラウロ)に代えて,肩が癒えるまで続きを吹きました. 横吹きから縦吹きにすると,すぐにはうまく音が出ません. 縦吹きから横吹きに戻すと,やはりうまく音が出ません.

少し吹いていれば縦でも横でも発音はできますが,縦と横では音色がまるで違います. 分かってはいましたが,こんなにも違うんだ,と,あらためて驚いた次第です. 横は丸く柔かいのに対し,縦は真っ直な硬い音が出ます. 縦の音の立ち上がりは鋭く反応が早いのに対して,横は反応が鈍くて立ち上がりが遅いようです. 縦は低音がよく鳴り横は低音が鳴りにくい,縦は横より高音が鳴らしにくい,という感じですが,縦の高音については楽器の本来の設計とは全然違うことをしているのですから,なんとも言えません.

フルートを主に吹いていた今週,新しい長管の尺八を手に入れました. これまで持っていた一番長い筒音Gの2尺7寸管より2寸も長い,筒音G♭(F♯)の2尺9寸管です. 私が吹ける限界の長さ(の内なのか超えているのか)でしょう. これを吹くのは,右の肩が痛くってたまりません. 来年1月25日の「杜のホール アンサンブルコンサート」でのTKB52の演奏で使うつもりで作ってもらっているのですが,このままではとても曲は吹けません. 本番までになんとか指孔などの修正もお願いしつつ,練習をしなくてはなりませんが,さて,どうなることやら.

フルートで左肩,長管で右肩が痛い一週間でした(^^;) ‥‥あ,いや,右肩はこれからますます本番(^^;;)


2013.12.04

秩父の夜祭

秩父の夜祭に行ってきました.

京都の祇園祭,飛騨の高山祭と並んで日本三大曳山祭とのこと. ワッショイワッショイと威勢の良い掛け声とともに屋台が曳き回されます. しかし申しわけありませんが,私はどうもあまり好きではありません. 浜松祭りよりは品があるように思いましたが;とくに,浜松より若い女性の化粧が薄いのに好感を持ちました. 熱燗のワンカップ片手に,眺めていました.

夜空の花火は,風情があって,とても綺麗でした. 横浜港などで見るのとは趣が違い,堪能することができました. ずいぶんと豪華な花火なのに,昔の田舎で見ていた花火を思い出したのが不思議です.

秩父歌舞伎も見ることができました. 演目は「一谷嫩(ふたば)軍記 熊谷陣屋之場」. 法然と熊谷直実の話しが頭に残っていたせいか,涙が出て困りました. この演目の前には,小学生による歌舞伎もありました. 日本の伝統文化・感性が受け継がれるのは,嬉しいことです.

秩父は観音霊場の巡拝で何度も訪れているところで,ちょっとは土地勘もあるのですが,いつもとはまるで違う雰囲気. こんなものすごい人たち,一体どこから来たんだろうと(私もその一人ですが^^;). 今回の秩父で困ったこと‥‥トイレが足りない! 殊に,女性用トイレでは苦労しました.



2013.12.24

本曲を吹く「思い」

「本曲を吹く」ということは「写経」と同じことだと,私は考えています.

写経をしたら,巻末に「願文」を書きます. 「写経」という日常生活に必要ではない行為(非日常的な行為)をするにあたって,何か「思い」があるはずだと思います. その「思い」が「願文」になります. 逆に,何の「思い」も無しに写経しても,それはただの「書き取り」,字の練習にしかなりません. 願は「為天下泰平」「為世界平和」のような立派(自己満足?)なものでなくても構いません. たとえば自分の健康というまったく個人的・利己的な願であっても,そのために仏様(観音様や阿弥陀様,薬師様‥‥)にすがる = 帰依する,ということです. とにかく,その「思い」「心」があって写経に意味も力も出てくるわけです.

さて本曲ですが,写経と同様,何か「思い」をもって吹くのがいいと思います. もちろん,練習室で練習するのは書き取りと同じで,技術の訓練ですからこの限りではありません. 技術の訓練,書き取りは大いに必要です. しかし,人前で,まして仏前で,本曲を吹く「本番」では,何か「思い」を持ちましょう. たとえ内輪のお浚い会のような場であったとしても,です. とは言え,そういうことはわざわざ他人に公言するようなことでもないかも知れません. 自分の心の中に秘めていれば十分なことではあります.

なお,「この曲はこんな曲だからこんな思いで吹くべき」とか「この曲にこんな思いは相応しくない」とか,そんなことはありません. たとえば,「般若心経」を一番よく聞くのはお葬式かも知れません. まるで死者を弔うためのお経みたいです. しかしたとえば坐禅道場では,だれも死んでいないのに,一日に何度でも読みます. あるいは,結婚式(仏前)でも新年を寿ぐためでも,やはり般若心経は読まれます. 他のお経も同じことです. そして本曲は,それ以上にオールマイティでしょう. そもそも言葉としての意味はないのですから.

ところで,本曲も写経も,坐禅同様「無心」になることが大切だと言います. 「無心」になることと「思い」をもつこととは一見矛盾するようですが,そうではありません. ひたすら一つのことに集中している時,邪念・雑念は消えてしまいます. フル回転しているプロペラがまるでそこには何も無いように透けて見えるのと同じです. それが無心ということであり,「集中する一つのこと」が「思い」「願」というわけです.


2013.12.31

大晦日

今年もこれでお終い. 私にとって,とても長いような,あっと言う間のような,これまでの60年とは違う一年でした. でも,例年と同じく,法身寺で行われた大晦日百八曲献奏修行会には参加してきました. 今年活躍してくれた尺八たち(8寸管,6寸管,A管,本体フルート管),来年早々から頑張ってもらう尺八たち(G♭管,G管)などを,感謝と祈りを込めて,吹いてきました.

それでは皆様,良いお年をお迎えください.

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